VW、ARヘッドアップディスプレイ開発…欧州向けEVに設定

フォルクスワーゲンの拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイ
フォルクスワーゲンの拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイ全 5 枚

フォルクスワーゲン(Volkswagen)は12月17日、新開発の拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイを、EVの『ID.3』 と『ID.4』 の欧州仕様車に設定すると発表した。この技術を高級車以外の量販車メーカーに採用するのは、フォルクスワーゲンが初という。

【画像全5枚】

拡張現実ヘッドアップディスプレイでは、重要な情報を2つの場所に分けて、フロントガラスに映し出す。遠距離ウィンドウとなるダイナミックディスプレイ用の大型ウィンドウは、ドライバーの前方の約10mの距離に、先進運転支援システム(ADAS)、進行方向、ナビゲーションシステムの情報を表示する。

近距離ウィンドウは、遠距離ウィンドウの下に配置される。ここには、速度、道路標識、ナビゲーションシンボルなどを表示する。これらの情報は、ドライバーの前方およそ3mの距離に、浮かんでいるように見える。すべてのディスプレイは、ドライバーが実際に見る景色と一致するように配置される。

レーンアシスト機能は、遠距離ウィンドウに表示される。車両が道路の端に寄りすぎると、オレンジ色の線が表示される。「トラベルアシスト」をオンにすると、2本の緑色の線が表示され、車両は車線の中央を維持する。「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」や「トラベルアシスト」が作動すると、ディスプレイは追従する前車に、色付きのストライプで印を付ける。アシストシステムがオフになっている場合、前方の車両に接近しすぎると、ドライバーに向けて赤い警告信号が表示される。

拡張現実ヘッドアップディスプレイの技術的なハイライトが、ダッシュパネルの奥深くに配置された画像生成ユニット(PGU)ディスプレイだ。明るいLCDディスプレイによって生成されたビームは、2つのフラットミラーに送信される。ビームはフロントガラスに到達し、ドライバーの視野に入る。これによりドライバーは、およそ10m前方の現実の世界に、各種情報を確認できる、としている。

《森脇稔》

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