VRで高速道路の危険性を疑似体験、交通管理隊員育成や一般向け講習に活用 NEXCO中日本

高速道路外での想定訓練
高速道路外での想定訓練全 7 枚

NEXCO中日本は12月23日、高速道路の交通管理隊員育成などを目的としたVRコンテンツ「VIRSE(バース)」を開発したと発表した。

【画像全7枚】

交通管理隊員は、事故や故障車の発生場所にいち早く駆けつけ、安全を確保しながら交通規制や事故処理などを行っている。業務を安全かつ円滑に遂行するため、高速道路外のフィールドや机上で交通規制や事故処理を想定した訓練を実施しているが、経験の浅い隊員などは、実際の現場でしか感じられない危険性、緊張感やスピード感を実感しにくいという課題があった。

今回開発したVRコンテンツ「バース」は実際の高速道路の映像を使用し、360度の立体的な空間による現場の臨場感を再現。VRゴーグルを装着することで、車線規制作業時に進入車両があった場合の避難や渋滞時での後続車両からの追突事故、落下物処理の際の通過車両など、業務の危険性を疑似体験できる。また、おあり運転や逆走車両、ながら運転、車両の故障など、高速道路で発生する各種交通トラブル発生時、適切な対応ができるようにするロールプレイング機能も搭載する。

NEXCO中日本では、VRコンテンツ「バース」を同社グループ内での社員研修などに活用するほか、「逆走車両との遭遇」や「ながら運転の危険性」などの疑似体験を通して危険性の認知や感度を高めてもらえるよう、一般向け安全運転講習などの機会に活用していく。

《纐纈敏也@DAYS》

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