ニーオのEV、エヌビディアの自動運転向けスーパーコンピューター搭載…演算能力は1000兆回/秒

エヌビディアの「NVIDIA DRIVE Orin」
エヌビディアの「NVIDIA DRIVE Orin」全 8 枚

エヌビディア(NVIDIA)は1月9日、 NIO(ニーオ)と提携を結び、NIOの新型EVセダン『ET7』が、先進的な自動運転を実現するシステムオンチップ(SoC)、「NVIDIA DRIVE Orin」を搭載すると発表した。

NIO は「Adam」と呼ばれるNVIDIA DRIVE Orin を搭載したスーパーコンピューターを発表した。このスーパーコンピューターが、2022 年に中国市場で発売されるET7に、初めて搭載される予定だ。

NVIDIA DRIVE Orin は、世界で最も高性能な自動運転車やロボティクス向けプロセッサになると自負する。1秒間に 254 兆回という演算能力(TOPS)を持つだけでなく、レベル2の ADAS(先進運転支援システム)向けに適用することもできる。

NIO はET7 に、4 基の高性能な NVIDIA DRIVE Orinを搭載し、1秒間に 1000兆回を越える演算能力を可能にする。1000 TOPS 以上という業界トップの性能を活用することで、安全な自動運転に欠かせない冗長性と多様性を実現するという。

ET7は、フロントに最大出力245hpのモーター、リアに最大出力408hpのモーターを搭載する。システム全体で、最大出力652hpで、最大トルク86.6kgmを引き出す。強力なEVパワートレインの効果で、 ET7は0~100km/h加速3.9秒の性能を発揮する。

ベースグレードには、蓄電容量70kWhのバッテリーを搭載する。1回の充電での航続は、500km以上(NEDC:新欧州サイクル)とした。蓄電容量100kWhバッテリー搭載車の場合、航続は700km以上。150kWhバッテリーと組み合わせると、ET7の航続は1000km以上に到達する。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る