BMWの新型バイク『R18』に巨大カウル、「アールデコ」がテーマ…ワンオフカスタム

新開発の2気筒「ビッグボクサー」搭載

改造の自由度が高いR18ならではの特長を利用してカスタム

BMWの4輪車に見られるキドニーグリル

BMW モトラッド R18「スピリット・オブ・パッション」
BMW モトラッド R18「スピリット・オブ・パッション」全 19 枚

BMWの二輪部門のBMWモトラッド(BMW Motorrad)は1月18日、新型バイクのBMW『R18』をベースにしたワンオフのカスタムモデル、「スピリット・オブ・パッション」を発表した。

写真:BMW モトラッド R18「スピリット・オブ・パッション」

BMWモトラッドはR18を、クルーザーセグメントに投入するために開発した。R18は、BMWの他のモーターサイクルとは異なり、技術的にもデザイン&スタイル的にも、歴史的なBMWモーターサイクルの伝統に基づいて設計が行われた。

モチーフとなったのは、1936年に発表されたBMW『R5』などのモデルだ。BMWモトラッドによると、純粋かつ飾りを排したテクノロジーや心地良い鼓動を打つライディングの歓びを生み出すボクサー(水平対向)エンジンなど、モーターサイクルの本質に焦点を引き戻しているという。また、R18には、クラシックなデザインと明確で現代的なテクノロジーが組み合わされている。

新開発の2気筒「ビッグボクサー」搭載

R18の心臓部には、新開発の2気筒ボクサーエンジン、いわゆる「ビッグボクサー」が搭載される。ビッグボクサーの外観とテクノロジーは、1923年に生産を開始して以来、70年以上にわたって刺激的なライディングエクスペリエンスを提供し続けてきた伝統的な空冷ボクサーエンジンの継承を反映しているという。

これまでにBMWの量産モーターサイクルに搭載された中で、最もパワフルな2気筒ボクサーエンジンを積む。排気量は1802ccで、最大出力91ps/4750rpm、最大トルク16.1kgm/3000rpmを獲得する。15.3kgm以上のトルクが、2000~4000rpmで引き出される特性を持つ。このエンジンは、優れた牽引力と深みのあるエンジンサウンドを発揮するという。

R18は、BMWモトラッドの理念に従って、リラックスできるフットレストの配置、いわゆる「ミッドマウントフットペグ」を採用する。シリンダー後方のこのクラシックな位置は、BMWにとって典型的なレイアウトだ。また、車両を最適に制御するために、リラックスしつつもアクティブなライディングポジションを可能にしている。

改造の自由度が高いR18ならではの特長を利用してカスタム

BMWモトラッドは、このR18をベースにしたワンオフのカスタムモデル、スピリット・オブ・パッションを発表した。R18は、他のどのモーターサイクルよりも高度なカスタマイズを可能にするデザインを採用しているという。そのために、モーターサイクルの基本レイアウトをデザインする初期段階において、カスタマイズ性に焦点を当てている。その結果、取り外しが容易なリアフレームや、分解し易い塗装済みパーツセットが装備されている。

そのため、R18のリアエンドには、高い改造の自由度があり、比較的少ない労力で個人の好みに合わせたり、好みに応じて塗装を塗り替えたりすることができる。ブレーキやクラッチの油圧ラインや、ワイヤーハーネスの取り付け位置を慎重に選んでいるため、高いハンドルバーや低いハンドルバーに合わせた長/短の油圧ラインやワイヤーハーネスを組み合わせて、無加工で取り付けできるという。

純正アクセサリーにラインアップされているすべてのハンドルバーで、最適な取り付けキットが用意されている。さらに、バルブカバーやベルトカバーが、オイルチャンバーの外側に配置されるよう設計されているため、簡単に交換できる。スピリット・オブ・パッションでは、この改造の自由度が高いR18のデザイン特長を利用して、カスタマイズに取り組んだ。

BMWの4輪車に見られるキドニーグリル

スピリット・オブ・パッションは、ドイツに本拠を置く「キングストン・カスタム」の作品だ。最大の特長は、「キングストンフェアリング」と命名された巨大なカウル。フロント部分の全体を包み込むカウルには、BMWの4輪車で見られるキドニーグリルが配された。

ハンドルバーやマッドガードはハンドメイドのキングストンデザインで仕上げられた。エキゾーストも、キングストンのロードスタースタイルに変更されている。

ウインカーはケラーマン製のインジケーターに置き換えられ、LEDフロントヘッドライトがカウルに組み込まれた。カウルにはオリジナルの塗装とライン加工が施される。サスペンションと燃料タンクはオリジナルを使用した。全体のデザインは、クラシックなアールデコ様式に基づいている、としている。

《森脇稔》

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