羽田空港アクセス線(仮称)の建設区間を許可…東京貨物ターミナル-羽田空港新駅(仮称)間の約5km

アクセス新線に連なる東山手ルートは、東北本線(宇都宮線)、高崎線、常磐線からの乗入れを念頭にしている。写真は高崎線の上り湘南新宿ライン特別快速。2019年1月31日、高崎線高崎駅。
アクセス新線に連なる東山手ルートは、東北本線(宇都宮線)、高崎線、常磐線からの乗入れを念頭にしている。写真は高崎線の上り湘南新宿ライン特別快速。2019年1月31日、高崎線高崎駅。全 3 枚

JR東日本は1月20日、国土交通省より同日付けで「羽田空港アクセス線」(仮称)の鉄道事業許可を受けたことを明らかにした。

2016年に国土交通省が発表した「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」において、「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」として建設方針が示されていた同線は、羽田空港と埼玉県や千葉県方面へシームレスに往来できることを目指して計画された。

計画では、山手線の西側(新宿駅方面)から乗り入れる「西山手ルート」、山手線の東側(東京駅方面)から乗り入れる「東山手ルート」、東京臨海高速鉄道りんかい線(新木場駅方面)から乗り入れる「臨海部ルート」の3ルートがある。

今回許可された区間は、各ルートが合流し、羽田空港新駅(仮称)へ至る「アクセス新線」と呼ばれる建設区間約5kmで、JR東日本が第1種鉄道事業者として運営。2029年度の運行開始を予定しており、休止中の東海道貨物線を改良する田町駅付近(東京都港区芝浦1丁目)~東京貨物ターミナル付近間約7.4kmの東山手ルートを含み、約3000億円の建設費を見込んでいる。

2019年には着工への第1段階として、東山手ルートとアクセス新線についての環境影響評価手続きに着手しているが、これには約3年を要するとされており、その後の7年で工事を行なう構えだ。

アクセス新線を含む東山手ルートの開業後は、東北本線(宇都宮線)、高崎線、常磐線方面から1日あたり片道72本(1時間あたり4本)の列車が乗り入れ、羽田空港~東京駅間の到達時間は、現行の東京モノレール経由より10分短縮された18分程度となる見込み。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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