ホンダが提案するデリバリーバイクの運行管理システム…オートモーティブワールド2021

ホンダ・ベンリィの電動バイク
ホンダ・ベンリィの電動バイク全 6 枚

EC市場の急激な伸びとコロナ禍のステイホーム需要から、物流のラストマイルビジネスが拡大している。宅配やフードデリバリで機動力を発揮するのが二輪、三輪バイクだ。ホンダは、バイク用運行管理サービス「Honda FLEET MANAGEMET」を展示していた。

【画像全6枚】

タクシーやバス・トラックの運行管理システムはすでに多くのソリューションが存在する。しかし、バイク用の運行管理システムはまだ少ない。ホンダは「ベンリィ(EV)」「ジャイロ」「スーパーカブ」をベースにした独自の運行管理システム「Honda FLEET MANAGEMENT」(HFT)を開発した。

HFTは、スマートドライブのクラウドプラットフォームをベースに作られている。管理に必要なデータは、バイクに取り付けたGPSアンテナとモーションセンサーを内蔵した小型の4G通信モジュールを介して行う。

いまのところ対応するバイクはホンダ製になるが、ガソリンエンジンのバイクで、位置情報や時間、動きだけが必要なら、コネクタに必要なのは電源ラインくらいだ(EVバイクの場合、バッテリーの残量なども管理する必要がある)。原理的にはバイクメーカーに依存しないソリューションといえる。

二輪業界も、四輪車のOBD IIのような標準的な診断ポートの規格化の話はある。これが実現すれば、バイクのコネクテッド化も進む可能性がある。電動バイクとともに普及が進めば、新しいビジネスやサービスへの期待も膨らむ。

HFTは2020年10月から正式にローンチされており、すでに複数の採用実績があるという。顧客名は公表できないが、フードデリバリサービスでの運用実績もある。ビルメンテナンス会社の事例では、フィールドエンジニアの手配・派遣に応用したものがある。定期メンテナンスの巡回スケジュールの他、緊急対応や修理依頼に対して動的な手配も可能になったそうだ。

運行管理システムによるログは、顧客のクレーム対応の証拠や確認にも使えるし、ライダーの自覚も促す。もちろん、アプリの設計によっては配送車の現在位置確認など顧客サービスにも貢献する。EC・宅配ニーズの増加は、小口輸送、ラストマイルの配達にバイクの活用を広げている。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 光岡自動車、ノア / ヴォクシーの新型搬送車発売…機能を絞って
  2. 新型『ヴェゼル』を黒で飾る、ホンダ純正アクセ「ブラックスポーツスタイル」発売 新アイテムも続々
  3. スズキ『ジムニー』の丸目が進化!? 2027年以降、大幅改良でどう変わる
  4. テスラ 、『Model 3』と『Model Y』を改良…V2L・急速充電アダプターを2027年発売へ
  5. ホンダ『ZR-V』の顔が大胆に変わる!? 2028年、大幅改良の進化ポイントは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. 全ての体格に対応する後席用新型シートベルト、ZFが2025年央発売へ
  3. スカニア、中国で新事業開発組織「VNBC」設立…電動・自動運転輸送を加速へ
  4. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
  5. インド国産化の進め方、事業の核の築き方【インド・新自動車大国の素顔】
ランキングをもっと見る