日産の最上位SUV『アルマーダ』に2021年型、トヨタ ランクル と競合…米国発売

最大牽引能力はクラス最高の3.8トン

フロントマスクを一新

最新の「Nissan Connect」

日産 アルマーダ の2021年モデル
日産 アルマーダ の2021年モデル全 23 枚

日産自動車の米国部門は1月19日、『アルマーダ』(Nissan Armada)の2021年モデルを米国市場で発売した。現地ベース価格は、4万8500ドル(約500万円)と発表されている。

初代アルマーダは2003年に発表された。日産の北米向けフルサイズSUVで、日産の大型ピックアップトラック『タイタン』の車台をベースに開発された。2016年に発表された現行アルマーダは、2世代目モデルだ。日産が主に中東市場で販売している大型SUV、『パトロール』が、米国に2代目アルマーダとして導入された。

外観はフロントグリルをアルマーダ専用デザインに変更した。パトロールでは横基調のメッキグリルが、アルマーダではブラックアウトされた。パワートレインはパトロール譲りで、5.6リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載する。

このアルマーダの2021年モデルが米国市場で発売された。デビューから約4年が経過し、初の本格改良が施された。米国市場では、トヨタ『ランドクルーザー』などと競合する。

最大牽引能力はクラス最高の3.8トン

アルマーダの頑丈なラダーフレームには、クラス最高のパワーを発揮する5.6リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンを継続搭載する。最大出力は400hp/5200rpm、最大トルクは57.1kgm/4000rpmを引き出す。

パワフルなV8エンジン搭載により、最大牽引能力はクラス最高の3.8トンとした。牽引ヒッチレシーバーとトレーラースウェイコントロールを備えたトレーラーブレーキコントローラーが初めて採用されている。

7速ATは、アダプティブシフトコントロールとダウンシフトレブマッチング機能を備える。ワイドなギア比、ATフルードウォーマー、アイドルニュートラルコントロールの採用により、燃費性能を追求している。

駆動方式は、後輪駆動または「Auto 4WD」システムが選択できる。Auto 4WDシステムは、「Auto」、「4HI」、「4LO」の3モードが切り替えられる。電子制御のパートタイムトランスファーケース、2.70:1の4LOギア比を備える。

通常の走行状態では、システムは2WD駆動モードとなる。路面や走行状況に応じて、4輪すべてにトルクを分配する。トルクの最大50%は、オンデマンドで前輪に伝達される

フロントマスクを一新

2021年モデルでは、エクステリアを大幅に変更した。新デザインのフロントフェンダー、グリル、バンパーを採用して、アグレッシブな表情へと一新する。フロントグリルには、米国向け日産車として初めて、日産の新エンブレムが装着された。ヘッドランプは、50個以上のLEDを備えた新デザインとし、広範囲を明るく照らすようにした。

リアには、70個のLEDを備えた新デザインのテールランプを装備しており、被視認性を高めるとともに、モダンな雰囲気とした。その他、ボディ同色のオーバーフェンダー、ダーク仕上げのルーフレール、アコースティックフロントガラス&フロントサイドウィンドウなどが装備されている。

2021年モデルのボディカラーには、エルモサブルーパール、モカアーモンドパール、ガンメタリック、スーパーブラック、ブリリアントシルバーメタリック、アスペンホワイト、クーリスレッドパールの7色が用意される。

最新の「Nissan Connect」

2021年モデルのインテリアには、クラス最大の12.3インチディスプレイを新開発した。高解像度のディスプレイは、より鮮明な画像と鮮明なグラフィックスを提供する。カスタマイズ可能なホーム画面には、ユーザーのお気に入りへのショートカットと目的地検索が含まれている。

標準のスマートフォン接続には、ワイヤレスのApple「CarPlay」と有線のグーグル「AndroidAuto」を採用する。スマートフォンを置くだけでスマートフォンの充電が始まり、インジケーターに充電状態が表示される。Wi-Fi接続によって、地図データとソフトウェアを更新することもできる。

また、2021年モデルには、7.0インチの先進運転支援ディスプレイが導入された。新しいディスプレイは、視認性を向上させるために、フルカラーで高解像度とした。ステアリングホイールのスイッチにより、複数の情報画面への迅速な操作とアクセスを可能にしている。

「Nissan Connect」サービスコンビニエンスプランでは、ボタンを押すだけでライブアシスタントに24時間アクセスできる「日産コンシェルジュ」が利用できる。Nissan Connectサービスには、車内、パソコン、スマートフォン、スマートウォッチアプリ、アマゾン(Amazon)の「アレクサ(Alexa)」またはGoogleアシスタントからアクセスできる。

全グレードに、「SiriusXM」トラフィックとトラベルリンクを備えた日産ドアツードアナビゲーション(3か月の無料トライアル付き)、SiriusXMを搭載したNissan Connectサービスが採用される。SiriusXMラジオ、強化された音声認識、ハンズフリーテキストメッセージングアシスタントも用意されている。

《森脇稔》

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