【三菱 エクリプスクロス PHEV 新型試乗】高級車に迫る乗り心地を演出している…丸山誠

フロント以上に変化したリヤスタイル

高級車に迫る乗り心地を演出している

アウトランダーPHEVより安い価格も魅力

三菱 エクリプスクロス PHEV
三菱 エクリプスクロス PHEV全 8 枚

フロント以上に変化したリヤスタイル

三菱 エクリプスクロス PHEV三菱 エクリプスクロス PHEV
マイナーチェンジで全長まで延長してデザインを変更。フロントグリルから伸びるLEDデイタイムランニングライトによって、遠くから見ても新型とわかる。

【画像全8枚】

『エクリプスクロス』のユーザーや購入を検討している人には、フロント以上に変化したリヤスタイルが気になるはずだ。従来の上下2分割リヤウインドーがなくなり、下側ウインドー部分をパネルに変更。これはユーザーから後方が見づらいという指摘があったため普通のデザインに改められたが、リヤがやや重い印象になってしまった。

左右のコンビランプをつなげていたガーニッシュもなくなってしまったため、ワイド感が薄れてしまったのも見た目の重さにつながっている。

高級車に迫る乗り心地を演出している

三菱 エクリプスクロス 改良新型三菱 エクリプスクロス 改良新型
マイナーチェンジの注目グレードは、新たに追加されたPHEVだろう。基本的に『アウトランダー』のパワートレーンを使っているため、EV走行距離(WLTC値)は、ほぼ同じ性能を確保している。アウトランダーの57.6kmに対し、エクリプスクロスは57.3kmだから、アウトランダーと変わらない感じでEVとして使うことができる。

EV走行のみで市街地から高速まで走ってみると、当然だが静粛性が際立っている。パワートレーン系だけでなく、フロアからの透過音もよく抑えられているという印象だ。EV走行を解除しても速度が低い場面でエンジン音がわずかに耳に届く程度で、中高速域ではモニターで作動状況を確認しないとエンジンを使っているかわからないほど静かに仕上げられている。

乗り味は落ち着いたフラットな乗り心地で上質感が高い。こうした傾向は、重量物であるバッテリーをフロアなどの低い位置積むEVやPHEVモデルに共通するのだが、マイナス面であるはずの重量増が、高級車に迫る乗り心地を演出している一因でもある。高速道路のジョイントを通過しても乗員に直接的なショックは伝わらず、サスペンションと高剛性ボディでうまく入力を減衰している感じが伝わってくる。

アウトランダーPHEVより安い価格も魅力

三菱 エクリプスクロス PHEV三菱 エクリプスクロス PHEV
ハンドリングはアウトランダーPHEVより軽快ですっきりした印象。首都高速道路のようなきついカーブでもボディのロールが少ないため安心感が高く、コーナリング中にギャップを通過しても収束が早く安定している。

PHEVのみに設定されるS-AWCのターマックモードでも走ってみたが、一般道ではノーマルモードとの違いを感じ取ることはできなかった。ワインディングロードを攻めるような走りなら差が出るかもしれないが、そもそもPHEVにはそうした走りは似合わない。

アウトランダーと同様にチャージモードとセーブモードを備えているため、ドライバーがEVとして使いたい場面でバッテリーの残量を確保できるのもうれしい。例えばキャンプ場内などをEVで静かに走りたいなら、到着する前にチャージモードで走って充電しておけば、キャンプサイトの移動は静かなEVのままで移動可能だ。

アウトランダーPHEVより安い価格設定が、エクリプスクロスPHEVの魅力のひとつでもある。Mグレードなら約385万円とPHEVとしては、リーズナブルな価格になっている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

丸山 誠|モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブで新車試乗記事、新車解説記事などを執筆。先進安全装備や環境技術、キャンピングカー、キャンピングトレーラーなどにも詳しい。

《丸山 誠》

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