BMW 5シリーズ にもエントリーPHV、EVモードは最大61km…3月に欧州設定

第4世代の「BMW eドライブ」技術

燃費は76.9km/リットル

スマホで車両機能の遠隔操作が可能

BMW 5シリーズ・セダン のPHV
BMW 5シリーズ・セダン のPHV全 17 枚

BMWは1月27日、欧州向け『5シリーズ』(BMW 5 Series)のプラグインハイブリッド車(PHV)のラインナップを2021年3月から拡大し、新たに「520e」を設定すると発表した。

これまで、5シリーズのPHVは「530eセダン」、ワゴンの「530eツーリング」、4WDモデルの「530e xDriveセダン」、「530e xDriveツーリング」、セダンの6気筒エンジン搭載PHV「545e xDriveセダン」の5車種だった。520eは、5シリーズのエントリーPHVに位置付けられる。「520eセダン」、ワゴンの「520eツーリング」の2車種が、5シリーズのPHVラインナップに追加され、合計7グレードが用意されている。

第4世代の「BMW eドライブ」技術

最新の第4世代の「BMW eドライブ」技術を搭載する。2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力163hpを発生。モーターを組み合わせたPHVシステム全体で、204hpのパワーと35.7kgmのトルクを獲得する。上位グレードの530eでは、2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンが最大出力184hpを発生。モーターを加えたPHVシステム全体で、252hpのパワーと42.8kgmのトルクだったが、520eでは、パワーとトルクが抑えられる。

520eは、トランスミッションに8速ステップトロニックを組み合わせた。動力性能は、520eセダンの場合、0~100km/h加速7.9秒、最高速225km/h 、520eツーリングの場合、0~100km/h加速8.2秒、最高速218km/hの性能を可能にする。

燃費は76.9km/リットル

バッテリー(二次電池)はBMWグループ製のリチウムイオンで、蓄電容量は530eと同じく、12kWh とした。これにより、EVモードの航続は、520eセダンの場合で最大61km、520eツーリングの場合で最大57kmとした。この効果で、520eセダンが欧州複合モード燃費76.9km/リットル、CO2排出量30g/km、520eツーリングが欧州複合モード燃費66.6km/リットル、CO2排出量34g/km(いずれもWLTP計測)の環境性能を達成している。

バッテリーは、標準装備の充電ケーブルを使用して、およそ2.6時間で容量の80%を充電できる。フル充電にかかる時間は、およそ3.6時間だ。充電ソケットは、車両のフロント左フェンダーのフラップの下にある。

また、ガソリンタンクの容量は46リットルとした。エンジン走行を併用することにより、長い航続が確保されるという。

スマホで車両機能の遠隔操作が可能

バッテリーは、リアシートの下にレイアウトされた。これにより、セダンとツーリングの荷室スペースは、内燃エンジン搭載車とほぼ同じとした。荷室の容量は、520eセダンが410リットル、520eツーリングが430リットル。520eツーリングは後席を折りたたむことにより、最大1560リットルに拡大できる。

歩行者保護機能も標準装備されている。EVモードで走行中、30km/h以下の領域において、BMWの電動モデル用に専用開発された人工走行音を発生する。室内の静粛性を損なうことなく、車両の接近を歩行者や自転車など、他の道路利用者に警告する。

足回りには、PHV専用のチューニングを実施した。オーディオシステムによって、スポーティなドライブサウンドを室内に届ける演出も施される。アクセルペダルの特性、8速ステップトロニックトランスミッションのシフトプログラムも、PHV向けとした。

スマートフォンに「MyBMW」アプリをダウンロードすれば、スマートフォンを利用して車両を遠隔操作できるサービスが利用できる。例えば、車外からエアコンやヒーターを起動させることが可能。乗車前に車内を快適な状態に保てるので、夏や冬でも優れた快適性に貢献する。タイマーによる事前設定も可能で、室内を暖めることもできる。バッテリー状態が少ない場合には、始動前に予熱または予冷することが可能、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る