日産 リーフ 10周年記念車…アリアにインスピレーション 欧州発売へ

日本の伝統技術の「組子」パターンによる装飾

車載Wi-Fiホットスポットとスマホアプリによるコネクトサービス

「ProPILOT」などの先進運転支援システム

日産 リーフ の10周年記念車、リーフ 10(欧州仕様)
日産 リーフ の10周年記念車、リーフ 10(欧州仕様)全 11 枚

日産自動車の欧州部門は2月1日、EVの『リーフ』(Nissan LEAF)の10周年記念車、『リーフ10』を発表した。2月中に、欧州市場で発売される予定だ。

リーフは2010年12月、初代モデルが日本と米国で発売された。それ以来、リーフはバッテリー容量や走行性能を向上させ、航続を延長し、顧客のライフスタイルにあわせて、幅広いニーズを満たすEVに進化してきた。現在、リーフは日本、米国、英国の3工場で生産されており、世界59の国や地域で販売されている。

2010年に発売した初代リーフから、現行の2世代目リーフまで、世界累計販売台数は50万台を超えている。このうち欧州では、18万台以上が販売された。リーフの顧客の累計走行距離は全世界で約160億kmに達しており、25億kg以上のCO2排出量を抑制しているという。

また、リーフは、一般家庭や商業施設などに電力を供給するだけでなく、自然災害時には非常用電源として活用することも可能だ、従来のモビリティを超えた価値を提供しているという。

日本の伝統技術の「組子」パターンによる装飾

日産自動車の欧州部門は、このリーフの10周年記念車のリーフ10を、2月中に欧州市場で発売する。リーフの誕生10周年に敬意を払いながら、日産の新型EVクロスオーバー車の『アリア』にインスピレーションを得た装備を採用しているという。

リーフ10では、ドアミラー、ルーフライン、リアゲートに、日本の伝統技術の「組子」パターンによる装飾を施した。Cピラーには、「LEAF10」の専用エンブレムが配されている。「Nissan palette」を使って、新しいボディカラーを選択することもできる。

車載Wi-Fiホットスポットとスマホアプリによるコネクトサービス

リーフ10には、日産の車載Wi-Fiホットスポットが標準装備される。リーフ10の乗員は、車内に組み込まれた4G接続のおかげでインターネットに接続し、最大7台のデバイスが車載Wi-Fiを利用できる。例えば、長距離移動の際などに、子どもがお気に入りのアニメを視聴することができる。

スマートフォンに専用アプリをダウンロードすることで、「Nissan Connect Services」のさまざまな機能が利用できる。これにより、ユーザーは、バッテリーの充電レベルの確認をはじめ、通販で購入した商品を車内に配達してもらうために、車両のロックやロック解除を行うなど、主要な機能をリモートで制御できる。走行前に、遠隔操作によって、車内の空調を最適な温度に設定しておくことも可能だ。

また、高齢ドライバーや免許を取りたての家族の運転状況(速度・時間・エリア)を、スマホアプリで確認できるドライブ制限アラートも採用されている。

「ProPILOT」などの先進運転支援システム

リーフ10には、先進運転支援システム(ADAS)として、「インテリジェント・ブラインド・スポットインターベンション(IBSI)」が装備される。これは、車両後側方に設置されたサイドセンサーで隣接レーンの車両を検知し、隣接レーンに車両が存在する時に車線変更を開始すると、表示と音によりドライバーに警告するとともに、4輪のブレーキを個々に制御することによりヨーモーメントを発生させ、隣接の車両に近づけないよう、ドライバーの運転操作を支援するものだ。衝突が回避できないと判断した場合、自動的にブレーキをかけて車線を維持する。また、リーフ10には、「ProPILOT」も採用されている。

《森脇稔》

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