アルファード&ヴェルファイアのディスプレイ・オーディオから社外ナビに換装できる!? 実車レポート

アルファード&ヴェルファイアのディスプレイ・オーディオから社外ナビに換装できる!? 実車レポート
アルファード&ヴェルファイアのディスプレイ・オーディオから社外ナビに換装できる!? 実車レポート全 30 枚

トヨタ『アルファード/ヴァルファイア』に装備されているディスプレイ・オーディオは何かと評判があまりよろしくない……。しかし取り外すと純正機能を損なうのでは? と心配する声も聞く。

そんな問題を一挙に解決したのがカーオーディオプロショップ『サウンドステーション』グループだ。サイバーナビへの換装をこなし純正機能もそのまま使える仕様を完成させた。

アルファードのディスプレイ・オーディオを
スマートに換装する、とっておきの手法を紹介

何かとユーザーからの不満が多いクルマメーカー純正のディスプレイ・オーディオ。中でもアルファード/ヴェルファイアは標準設定されていることから選択の余地が無い。そのため音質面やメディア再生の多様性、さらには使い勝手などの面で“アフターのカーナビユニットを取り付けたい”というニーズが根強い。

しかし、標準仕様のディスプレイ・オーディオを取り外すと「純正機能を損なうのでは?」といった漠然とした不安を持つオーナーも多く、なかなか交換に踏み切れなかったのも事実だろう。そんな多くのユーザーの望みを叶えてくれたのがカーオーディオプロショップ『サウンドステーション』グループだ。同グループはオーディオのインストール技術はもちろん、車両の純正システムにも精通するプロショップだけに、ディスプレイ・オーディオの交換もスマートで欲しい機能をすべて兼ね備えた上で実現する手法を確立したので取材に出かけた。

HDMI入力の追加や高音質化など
いくつかの要望により市販ナビ設置を決意

今回取材に行ったのは茨城県守谷市にあるサウンドステーション クァンタム。交換作業を実施したのは30後期のアルファード。標準仕様のディスプレイ・オーディオにナビユニットやDVDユニットなどをオプション設定した充実システムだ。一見するとナビ、AV機能などほぼすべてのシステムが揃い不満は無さそうなのだが、実際に使っているといくつかの気になるポイントがあったという。具体的な不満点をオーナーの朝井さんに聞いてみた。

「同乗者のスマホを接続して映像や音楽を再生したいのでHDMI入力が欲しくなったことがひとつの理由です。もうひとつは音質面で不満がありました。音質面でも高級感が欲しかったのは正直なところです。使っているとディスプレイオーディオは全般的に中途半端で、外してしまっても良いかなと思っていました。そこで交換作業を量販店で相談したんですが、どこも出来ないと断られ、いろいろ調べてクァンタムで交換作業ができることを知ってやって来ました」

そこでオーナーが今回、導入したのはカロッツェリアのサイバーナビAVIC-CE902ALIII。10型の大画面を備えたアルファード専用モデルだ。さらに同社のETCを組み合わせてナビ連動とした。加えてデジタルインナーミラー(前後ドラレコ付き)を導入。こちらは将来的にフリップダウンモニターを取り付けた際に、純正ルームミラーでは後方視界を遮ることを想定した。また純正USBポート(純正スイッチホールへのビルトイン設置)の位置に新たにHDMIケーブル+UCBを設置する処理まで施すメニューとなった。

サウンドも映像も一気にグレードアップ
しかも純正機能も一切損なわず市販ナビ装着

ここでディスプレイ・オーディオを市販ナビ(今回はサイバーナビだがアルパインやパナソニックなど、他社のナビでも同様のシステムアップが可能)に交換することで、どのようなメリットがあるのか。

ひとつはDVDなどの再生に対応するメディア対応力の強化だ。さらに外部入力としてHDMIが使えるようになるのも魅力。また映像の美しさは特に大きな項目。純正のディスプレイ・オーディオは画面の解像度もほどほどでザラザラした映像は質感が低いが、サイバーナビは高解像度のHDパネルを採用し映像の美しさが際立つ。映像再生時はもちろんナビ画面やメニュー画面でもその差は一目瞭然だ。さらにサイバーナビは車種専用モデルなので、アルファードのオーディオ調整データがあらかじめインプットされているので、取り付けるだけで最良のサウンドが再現できるのも魅力。取り付けでは純正のナビ周辺パネルを使うので、ダッシュのデザインは完全に純正のままなのもユーザーの望むところだろう。

さらに多くのユーザーが心配する純正機能に関してだが、今回クァンタムが施工した方法であれば、すべての純正機能がそのまま使えることになる。例えばヘルプネット、パーキングサポート、パーキングセンサーなどもそのまま利用可能。ステアリングリモコンももちろん利用可能。リアカメラも純正カメラをそのまま流用しているため、ステアリング舵角連動のガイド線もそのまま利用できる。純正機能について疑問に思っているユーザーは、安心して交換することができるメニューと言えるだろう。

交換作業には特殊加工を含むノウハウが必要
市販システムを知るプロショップで交換を実施

ただし、これらの純正機能を生かしたままのナビ取り付けにはそれなりのノウハウが必要になる。そのためには今回施工を行ったサウンドステーション クァンタムをはじめとしたサウンドステーショングループで実施している特殊加工がキモになる。車種ごとに純正システムを解析した上でハーネスを製作するなどして純正システムとフィットさせている。ほとんどがカプラーオンの取り付けで最小限の配線加工で抑えているため純正に戻すことも可能だ。

ディスプレイ・オーディオからサイバーナビへの換装を実施したアルファード。最後には診断機を使ってメモリーのリセットが施される。オーディオ機器が外されたという記録もクリアしてデフォルトの状態に戻した上で納車されるのでシステムエラーの心配も無い。
さらに車両はアルコール消毒を徹底してオーナーに引き渡される。ていねいな作業と念入りな衛生対策も施され安心感が高い。

さらに今後の発展性としては、カロッツェリアのリアモニターを取り付ければ、フロント(ナビ)とリア(フリップダインモニター)を別のソース再生が可能になる。これも純正にはないシステムだ。さらにパノラミックビューモニターのような全方位カメラを後付けしたい場合も、後付けパーツが用意されているので設置も可能だ。左側方のカメラを装備すれば直前直左のミラー(通称ガッツミラー)も撤去できるなど、フォルム面での魅力があるメニューだ。

気に入って購入した愛車を、もっと快適にするのはナビやオーディオの性能は非常に大切だ。メディア再生の多彩さや音の良さ、映像の美しさ、さらには発展性なども含めてアフターナビを組み込むことはメリットが多い。純正のディスプレイ・オーディオだからこと諦めてしまうこと無く、まずはサウンドステーショングループで交換を相談してみると良いだろう。

《土田康弘》

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