日産 キックス に2021年型、「e-POWER」はなし…米国発売

米国では1.6リットルガソリン車のみを設定

日本仕様と共通の表情に刷新

ステアリングホイールはDシェイプ

日産 キックス の2021年モデル(米国仕様)
日産 キックス の2021年モデル(米国仕様)全 24 枚

日産自動車の米国部門は2月5日、『キックス』(Nissan Kicks)の2021年モデルを米国市場で発売した。現地ベース価格は、1万9500ドル(約205万円)と発表されている。

キックスはコンパクトなクロスオーバー車で、まず、ブラジルなどの南米市場に投入された。南米に続いて、2017年秋のロサンゼルスモーターショー2017では、米国市場への拡大展開が発表された。

キックスは2020年6月、日本市場にも導入された。日本仕様は、電動パワートレインの「e-POWER」搭載車のみをラインナップしている。

米国では1.6リットルガソリン車のみを設定

米国仕様のパワートレインは、連続可変バルブタイミング制御システムを備えた1.6リットル直列4気筒ガソリン自然吸気エンジンのみだ。日本向けのe-POWER搭載車は用意されない。この1.6リットルエンジンは、最大出力122hp、最大トルク15.7kgmを発生する。駆動方式はFFで、トランスミッションはCVTの「エクストロニック」を組み合わせている。

上位グレードには、インテリジェントクルーズコントロールとオートホールド付きの電動パーキングブレーキが装備された。最上位グレードのSRには、アクティブエンジンブレーキ、インテリジェントトレースコントロール、インテリジェントライドコントロールを備えたインテグレーテッドダイナミックコントロールモジュールを装備している。

日本仕様と共通の表情に刷新

米国向け2021年モデルのキックスでは、フロントマスクが一新され、日本仕様と共通の表情となったのが特長だ。精悍なダブルVモーショングリルや流麗なフローティングルーフによって、力強さとスタイリッシュさを表現する。先進的でシャープな印象を与える薄型のヘッドランプには、最新のLEDテクノロジーを導入し、存在感を放つデザインとしている。

リアエンドは、新デザインのバンパーとバックドアフィニッシャー、左右に伸びるLEDコンビネーションライトを装備した。このLEDコンビネーションライトは、宝石をあしらったようにきらめくデザインを採用した。フロントと同様に、新設計されたリアバンパーは、さらなるボリューム感とプレミアム感を演出している。

ボディカラーには、エレクトリックブルーメタリック、スカーレットエンバー、ボルダーグレーパールの3つの新色が設定された。ガンメタリック、スーパーブラック、アスペンホワイト、フレッシュパウダーも用意されている。

スーパーブラック+スカーレットエンバー、スーパーブラック+エレクトリックブルーメタリック、スーパーブラック+ボルダーグレーパールの3つの新オプションを含めた5種類のツートンカラー塗装も選択できる。スーパーブラック+アスペンホワイト、スーパーブラック+モナークオレンジメタリックもラインナップされた。

ステアリングホイールはDシェイプ

インテリアは、シームレスで上質さを感じるモダンプレミアムな室内空間を目指した。使いやすくグルーピングされたレイアウトや、高品質部品によるプレミアムな表現が特長だ。

Dシェイプのステアリングホイール、6ウェイ運転席パワーシート、60対40分割の折りたたみ式リアシートを採用する。新しいシート素材には、より彩度の高い色が用意された。

Apple「Car Play」やグーグルの「Android Auto」、7.0インチのタッチスクリーン、ブルートゥースハンズフリー通話システム、ブルートゥース経由のストリーミングオーディオ、3つのUSBポート、キーレスエントリー、プッシュボタンスタート、タイヤアラート、インテリジェントオートヘッドライトなどが、全車に標準装備されている。

最上位グレードの「SR」には、クラス唯一の「Bose Personal Space Control」をオプション設定した。この機能は、インフォテインメントシステムのオーディオ設定に組み込まれており、前席重視、全体重視など、好みに合わせて音響環境を調整できる。このシステムには、6チャンネルのカスタムイコライゼーションとデジタルシステム処理機能を備えたデジタルアンプも含まれている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  3. 日産の高級部門インフィニティ、3台の新型コンセプトカーを世界初公開へ…モントレーカーウィーク2025
  4. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  5. BMW『3シリーズ』が50周年! 日本だけの限定車発表に、SNSでは悲喜こもごも?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る