“往復ビンタ”2021年3月期世界販売予想---ホンダ、日産が下方修正へ[新聞ウォッチ]

日産自動車の第3四半期決算
日産自動車の第3四半期決算全 2 枚

大相撲で言えば、勝ち抜いている横綱の土俵入りを千秋楽で迎える前のようだが、きょう(2月10日)発表のトヨタ自動車を除いて、自動車メーカー大手の2021年3月期の第3四半期決算が出そろった。

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きょうの日経にも「日本の自動車大手の業績が上向いている」などと報じているが、ホンダは、21年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比2%増の4650億円になる見通しで、従来予想から750億円上方修正し、一転、増益予想としている。また、大赤字を抱える日産自動車も最終赤字幅の見通しを従来予想から850億円改善して5300億円の赤字(前期は6721億円の赤字)へと縮小すると発表した。

ホンダも日産も、世界最大市場の中国で需要が回復しているほか、経費削減などのコストダウン効果などとみられるが、「足元では世界的な半導体不足が懸念材料で、両社とも影響が出ている」(日経)とも伝えている。

読売も「半導体不足」の影響について取り上げているが、ホンダと日産が、21年3月期の世界販売台数の予想を引き下げ、連結売上高も下方修正すると報じている。具体的には、ホンダは世界販売台数の予想を昨年11月時点から10万台少ない450万台へ引き下げて、連結業績予想は、売上高が1000億円少ない12兆9500億円になるとしている。

一方、日産は販売台数の見通しを昨年11月時点から15万台少ない401万台へと引き下げ、売上高は2400億円少ない7兆7000億円を予想。

半導体の供給状況が日々刻々と変化するとされている影響については「今年前半までで来期には影響しない」(ホンダの倉石誠司副社長)や「来年度の5、6月までには解消できる」(日産のアシュワニ・グプタCOO)との見通しを示しているが、しばらくは我慢を強いられることになる。

今年度の決算を振り返れば、前半は新型コロナに苦しみ、後半は半導体不足に悩まされるという、まるで往復ビンタをくらってしまったようだ。さらに、欧米などでは再び異変腫ウイルスの拡大も懸念されているだけに、それがダブルパンチにならなければいいが……。

2021年2月10日付

●車2社、販売数下方修正、ホンダ・日産、半導体不足などで(読売・8面)

●近ツー親会社債務超過、34億円、旅行重要激減、昨年末 (読売・8面)

●テスラ、ビットコインに投資、15億ドル価格急上昇、一時4万8000ドルに (読売・7面)

●中国新車販売1月29.5%増加 (毎日・6面)

●アップルEV、日本勢に打診か、現代自,協議を否定 (産経・9面)

●スズキ「軽」すべてにHV 2~3年でコスト抑え電動化 (日経・1面)

●ホンダ、一転最終増益に、日産は赤字縮小 (日経・15面)

●ブリヂストン、赤字縮小、前期上振れトラック・バス用回復 (日経・19面)

●五輪無観客も容認、IOC最古参委員が見解 (日経・43面)

《福田俊之》

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