ZFの新世代8速AT、燃費10%以上向上…大型受注を北米で獲得

ZFの新世代8速AT「パワーライン」
ZFの新世代8速AT「パワーライン」全 1 枚

ZFは2月9日、「パワーライン」と呼ばれる新世代8速ATに対して、北米の自動車メーカーから数十億ユーロの大型受注を獲得した、と発表した。

ZFのパワーラインは、クラス3からクラス7/ベビー8まで、幅広い商用車と組み合わせて使用できる。最大トルクは138kgm、車両重量は25.8トンまで対応する。コンパクトで強力な8速ギアを備えたZFパワーラインは、クラス最高レベルのパワーウェイトレシオを実現しており、スムーズなギアチェンジにより、従来の6速ATと比較して加速が良くなるという。

この8速ATは、両側に高トルクエンジン駆動PTOインターフェイスを備えている。あらゆるトラック、集配車、除雪車、レッカー車、ごみ収集車、バスなどに搭載することが可能だ。高効率の8速ギアレイアウトとツイントーショナルダンパートルクコンバーターを組み合わせることで、燃費は10%以上向上しているという。

ZFのパワーラインは、6速ATと比較して大幅な温室効果ガス排出量の削減が可能で、9速や10速ATよりも効率が高い。競合製品よりも可動部品が少なく、重量が軽いため、クラス最高レベルの長寿命とメンテナンスの削減を可能にするという。

ZFは2020年10月から、パワーラインの生産をドイツで開始した。2023年からは、米国サウスカロライナ州グレイコート工場でもパワーラインを生産することにより、北米市場の需要に応えていく。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. 「ランクルと戦える」日産の大型SUV『パトロール』日本発売へ、SNSでは「売れるんじゃないか?」と期待の声
  3. コンセプトカーはいっさいナシ!前回とは180度違う、日産の展示から見えた「リアルへの追求」とは…ジャパンモビリティショー2025
  4. モチーフはピックアップトラック、『ジムニーシエラ/ノマド』用の新型フェイスキット「CH:AMP」が登場
  5. 自動車業界の“夢と現実” 日産、今期2750億円営業赤字見通し、トヨタは42車種128万台リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る