大都市の信号機を協調制御する手法---豊田中央研究所と東大が共同開発

(イメージ)
(イメージ)全 2 枚

豊田中央研究所と東京大学は2月10日、量子コンピュータの一種である量子アニーリングマシンを使って大都市の信号機群を協調制御する手法を開発したと発表した。

今回、都市全体の交通状況を考慮した信号機群の最適制御を、量子コンピュータの一種である量子アニーリングマシンを用いて全体として最適化する技術を開発した。

交通流の偏りを最小化するように各交差点の信号機の状態を決める最適化問題を、各時刻で量子アニーリングマシンによって求解した。これによって大規模な最適化問題を解くことができる。

D-Waveの量子アニーリングマシンを用いたモデル都市に対する数値実験によって、車両のスムーズな流れが、従来の制御手法と比べて10%向上することが明らかになった。

今後、量子コンピュータ開発の進展が見込まれることから、実際の都市の信号機群を都市全体の交通状態に応じて高速、効率的に制御するため基盤技術として期待されるとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  3. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る