プジョー『ランドトレック』、新型ピックアップトラックを中東アフリカ市場に投入

欧州以外の市場での成長を狙う戦略車に

ピックアップトラックは1979年の504ピックアップ以来

プジョーの最新デザイン言語

オフロード性能を追求

プジョー・ランドトレック
プジョー・ランドトレック全 10 枚

プジョーは2月15日、新型ピックアップトラックの『ランドトレック』(Peugeot Landtrek)を、中東アフリカ市場に投入すると発表した。

欧州以外の市場での成長を狙う戦略車に

ランドトレックは、プジョーブランドが1トンピックアップセグメントに参入するために開発した新型車だ。このセグメントは人気が高く、全世界で年間250万台以上が販売されている。

世界で販売されている商用車の2台に1台が、ピックアップトラックという。プジョーは、ランドトレックによって、ヨーロッパ以外でブランドの販売台数と市場シェアの増加を図っていく。新型ピックアップトラックのランドトレックは、ヨーロッパ以外の新市場と新しい顧客を獲得するためのプジョーの新たな武器になるという。

プジョーの中東アフリカ地域の年間販売台数は、約30万台だ。ランドトレックは、この市場の1トンピックアップセグメントにおいて、新基準になることを目指す。ランドトレックによって、プジョーブランドはさらなるグローバル化を図っていく。

ピックアップトラックは1979年の504ピックアップ以来

プジョーはもともと、ピックアップトラックセグメントに長年、参入し続けてきた。1938年には、プジョー『202』から派生したフラットベッド商用車を投入した。第二次世界大戦後には、プジョー『203』を発売した。続いて、 プジョー『403』と『404』に商用トラックバージョンが用意された。

1979年、プジョーは『504』にピックアップトラックの「504ピックアップ」を設定した。504ピックアップは、アルゼンチンで37万5000台以上が生産され、全世界で販売された。しかし、504ピックアップの後継車は開発されず、プジョーは1980年代に、ピックアップトラックセグメントから撤退した。

プジョーの最新デザイン言語

ピックアップトラック市場に復帰するために開発されたランドトレックには、信頼性、メンテナンスのしやすさ、汎用性、オフロード機能、牽引性能、積載性能など、セグメントのすべての重要な要素を盛り込んでいると自負する。卓越したスタイリング、強化されたモジュール性、大型のボディサイズにより、充分な積載性やSUVのような快適性を追求し、要求の厳しい顧客の期待に応える。

ランドトレックには、シングルキャブ、ダブルキャブ、シャシーキャブの3種類が用意される。ダブルキャブバージョンは全長が5330mm、シングルキャブバージョンは全長が5390mm。全幅はどちらも1920mmとした。

ランドトレックには、プジョーの最新デザイン言語が導入された。フロントには大型のグリルを装着する。ヘッドライトには、最新のLEDテクノロジーが組み込まれた。

オフロード性能を追求

ランドトレックには、ガソリンまたはディーゼルエンジンが搭載される。ガソリンエンジンは排気量が2.4リットルのターボで、最大出力は210hp、最大トルクは32.6kgm。トランスミッションはゲトラグ製の6速MTまたは6速ATを組み合わせる。

ディーゼルエンジンは排気量が1.9リットルのターボで、最大出力は150hp、最大トルクは35.7kgm。トランスミッションはゲトラグ製の6速MTを組み合わせた。

駆動方式には、後輪駆動と4WDを用意した。4WDは2H、4H、4Lの3種類のモードが切り替えられる。最大牽引性能は3トンだ。

オフロード性能に関しては、最低地上高を214~235mmに。アプローチアングルは29~30度、デパーチャーアングルは26~27度、ランプブレークオーバーアングルは25度としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  4. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  5. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る