関西電力など、大阪大学に電気バス導入---産学連携で充放電システムの実証実験

産学連携による実証実験の取り組みイメージ
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関西電力、大阪大学、阪急バスの3者は2月16日、大阪大学の学内連絡用などに電気バスを導入し、最適な充放電システムの構築に向けた産学連携による実証実験を行うと発表した。

今春誕生する大阪大学の箕面新キャンパス、および豊中、吹田の各キャンパスを結ぶ学内連絡バス他に、阪急バスは一般路線タイプの大型電気バス2台を導入する。電気バスは夜間電力を利用して充電し、学内連絡バス他で運行するとともに、運行しない昼間に電気バスの蓄電池から営業所に放電。さらに、BCP(事業継続計画)の一環として、災害などによる停電時にも、電気バスの蓄電池から営業所の一部に電力を供給する。

今回の実証実験で、大阪大学は、大学院工学研究科モビリティシステム共同研究講座にて、気温や運行状況といった電気バスの運行データ等を活用しながら、最適な充放電システムの構築に向けたアルゴリズムを算出・検証していく。

関西電力は、電気バスの充電量や営業所建物の電気使用状況を踏まえ、最適な充放電となるようエネルギーマネジメントを行うとともに、電気バスに搭載された蓄電池を遠隔制御することによるVPP(仮想発電所)実証を実施。今後、国内の交通事業者だけでなく、自治体や法人向けに、電気バスと充放電システムを用いた新たなモビリティサービスの提案・販売等を進めていく。

《纐纈敏也@DAYS》

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