アウディ Q5スポーツバック にPHV設定…欧州発表

ダイナミックなクーペフォルム

ハイブリッド専用ディスプレイとパワーメーター

燃費は55.5km/リットル

アウディ Q5 スポーツバックのPHV「55 TFSI e クワトロ」
アウディ Q5 スポーツバックのPHV「55 TFSI e クワトロ」全 10 枚

アウディは2月23日、『Q5スポーツバック』(Audi Q5 Sportback)のPHV、「TFSI e」を欧州で発表した。

アウディは、「スポーツバック」を拡大する戦略を掲げている。すでに、小型SUVの『Q3』には、SUVクーペの『Q3スポーツバック』が設定された。この流れに沿う形で、中型SUVの『Q5』から、Q5スポーツバックが派生している。

ダイナミックなクーペフォルム

外観は、アウディの「Qモデル」に共通する強力な存在感を醸し出している。フロントには、八角形のシングルフレームグリルが配され、その左右には、大型の吸気口がレイアウトされた。デイタイムランニングライト付きのヘッドライトには、「マトリクスLED」ヘッドランプが用意された。マトリクスLEDヘッドランプのアダプティブハイビームは、他の道路ユーザーを眩惑することなく路面を明るく照らし、より高い安全性と利便性を提供するという。

連続的でエレガントに流れるショルダーラインは、ホイール周辺の力強さや、4WDの「クワトロ」を強調する。キャビンは低い位置に広がり、サイドクオーターウィンドウは後方に向かって急激に細くなっている。傾斜の強いリアウィンドウと高い位置にあるリアバンパーが、ダイナミックでパワフルな印象を与えている。

全長は4690mmで、Q5よりも7mm長い。1890mmの全幅と、1660mmの全高は共通だ。2820mmのホイールベースが、室内に充分なスペースをもたらしている。アウディ Q5 スポーツバックのPHV「55 TFSI e クワトロ」アウディ Q5 スポーツバックのPHV「55 TFSI e クワトロ」

ハイブリッド専用ディスプレイとパワーメーター

インテリアには、スポーツシート、3ゾーンオートエアコン、コンビニエンスキー、ハイブリッド専用ディスプレイ、パワーメーターが標準装備されている。新しい制御ユニットは、従来の「MIB 2」の10倍の処理能力を持つ第3世代のモジュラーインフォテインメントプラットフォーム、「MIB 3」をベースにしている。

「myAudi」アプリにより、スマートフォンで「Audi connect」オンラインサービスを利用できる。アプリを使えば、バッテリー残量や航続を確認したり、充電タイマーをプログラムして充電を開始したり、充電や電費のデータを表示したりすることができる。さらに、アプリのルートプランナーと「MMIナビゲーション」に、充電ステーションの位置が表示される。

myAudiアプリでは、出発前に車内の空調を最適にしておくことができる。バッテリー残量が充分あれば、出発前の空調コントロールは機能する。アウディはオプションとして補助エアコンを用意している。シートやフロントガラスを、あらかじめ温めておくことが可能だ。アウディ Q5 スポーツバックのPHV「55 TFSI e クワトロ」アウディ Q5 スポーツバックのPHV「55 TFSI e クワトロ」

燃費は55.5km/リットル

Q5スポーツバックのPHVでは、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジンに、モーターを組み合わせる。直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボTFSIエンジンは、最大出力265hp、最大トルク37.7kgmを発生する。モーターは、最大出力143hp、最大トルク35.7kgmを引き出す。

Q5スポーツバックのPHVでは、ブーストの違いによって、2グレードを用意する。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、「55 TFSI e クワトロ」の場合、367hpのパワーと51kgmのトルクを獲得する。「50TFSI e クワトロ」の場合、299hpのパワーと45.9kgmのトルクを引き出す。

どちらのグレードも、トランスミッションは7速「Sトロニック」で、駆動方式は4WDの「クワトロ」だ。動力性能は、55 TFSI e クワトロが0~100km/h加速5.3秒、50 TFSI e クワトロが0~100km/h加速6.1秒。最高速は、どちらも239km/hでリミッターが作動する。

二次電池(バッテリー)は、蓄電容量14.1kWhのリチウムイオンとなる。EVモードでは最大61km(WLTP計測)のゼロエミッション走行を可能にする。この効果もあり、燃費は複合モードで55.5km/リットル、CO2排出量は42g/kmとした。また、EVモードの最高速は135km/hだ。バッテリーの充電は、400V/16Aソケットで出力7.4kWhの場合、およそ2時間30分で完了する。

《森脇稔》

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