アウディ A7スポーツバック PHVを改良、バッテリーを大容量化…欧州発表

2グレードのPHVのスペックの違いはブーストによるもの

チャージモードが追加され走行モードは4種類に

予測効率アシストが航続拡大を支援

アウディ A7 スポーツバック のPHV「55TFSI e」
アウディ A7 スポーツバック のPHV「55TFSI e」全 17 枚

アウディは2月23日、『A7スポーツバック』(Audi A7 Sportback)のプラグインハイブリッド車(PHV)の改良モデルを欧州で発表した。

写真:アウディ A7 スポーツバック のPHV

同車には、直噴ガソリンターボエンジンを基本にした新世代のPHVシステム、「TFSI e」が搭載されている。TFSI eの名称は、アウディのPHVに広く使用されている。

2グレードのPHVのスペックの違いはブーストによるもの

A7スポーツバックのPHVパワートレインは、2種類のパワースペックが設定される。「55TFSI e」グレードの場合、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジン(最大出力265ps、最大トルク37.7kgm)に、モーター(最大出力143ps、最大トルク35.7kgm)を組み合わせる。エンジンとモーターを合わせたシステム全体でのパワーは367ps、トルクは51kgmを獲得する。

「50TFSI e」グレードの場合、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジン(最大出力265ps、最大トルク37.7kgm)に、モーター(最大出力143ps、最大トルク35.7kgm)を組み合わせた。エンジンとモーターを合わせたシステム全体でのパワーは299ps、トルクは45.9kgmを引き出す。アウディによると、2グレードのPHVシステムの出力とトルクの違いは、ブーストによるものという。

両グレードともに、トランスミッションは7速「Sトロニック」で、モーターと一体設計された。駆動方式は、4輪を駆動する4WDの「クワトロ」となる。動力性能は、55TFSI eグレードの場合、0~100km/h加速5.7秒、最高速250km/h(リミッター作動)となる。

二次電池(バッテリー)はリチウムイオンで、蓄電容量は従来の14.1kWhから、17.9kWhに大容量化した。これにより、50TFSI eグレードの場合、欧州複合モード燃費は71.4km/リットル、CO2排出量は32g/kmを実現している。

チャージモードが追加され走行モードは4種類に

また、EVモードの最高速は135km/hとした。バッテリーの充電は、出力7.4kWのチャージャーで、およそ2時間30分で完了する。

走行モードは、従来の3種類から4種類に拡大した。「EV」、「ホールド」、「ハイブリッド」に、「チャージ」モードを追加する。モードボタンで、ドライバーはこれら4つの基本設定から選択し、電動ドライブの優先などのモードが選べる。

ハイブリッドモードでは、PHVシステムが最大限の効率を得るために、電気モーターとエンジンのバランスを追求する。ホールドモードでは、現在のバッテリーの充電状態が維持されるようにする。エンジンを停止させた状態で、一定時間コースティング(惰性走行)することもできる。新しいチャージモードでは、欧州の大都市に設けられている電動車専用乗り入れゾーンの「グリーンゾーン」に備えて、バッテリーを充電できる。

予測効率アシストが航続拡大を支援

充電サービスの「アウディe-tronチャージングサービス」が利用できる。専用のカード1枚で、欧州全域のおよそ20万か所の公共充電ステーションにアクセスできる。

ドライブ途中での充電は、「myAudi」アプリで計画できる。myAudiアプリを利用すれば、現在の充電状態や走行可能距離を知ることができる。ドライバーは、充電の開始や空調コントロールを遠隔操作して、あらかじめ設定した時間に起動させることが可能。最近の走行記録や平均電力使用量といった情報も、いつでも入手できる。

さらにmyAudiアプリでは、途中の充電を考慮したルートが、ナビゲーションシステムに表示される。ナビゲーションシステムは、バッテリーの充電時間や、交通状況も考慮。当初予定していた急速充電ステーションへの到達が困難になると、別のルートを提案してくれる。

「予測効率アシスト」は、航続の拡大を追求する支援システムだ。ナビゲーションデータと予測効率アシスト、車両センサーシステムの情報を利用して、ルート全体の大まかな計画と、細かい計画を作成する。そして、ドライバーがアクセルペダルから足を離す必要がある状況を認識。運転中のドライバーには、ディスプレイからの情報と、アクティブアクセルペダルによる触感フィードバックによって、アクセルをオフにするよう促す。

《森脇稔》

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