トラックメーカーの「トラックを売らない会社」への進化

トラックメーカーの「トラックを売らない会社」への進化
トラックメーカーの「トラックを売らない会社」への進化全 4 枚

Daimler、商用車部門を分離・独立へ

2021年2月、Daimlerは、同社の商用車部門であるDaimler Trucksを分社化し、フランクフルト証券取引所への上場準備を開始すると発表した。

トラックメーカーの「トラックを売らない会社」への進化

日本では、Daimlerというと、同社の高級車ブランドであるMercedes-Benzをイメージする人が多いのではないか。実際、Mercedes-Benzの販売は同社の売上の過半を占める。Daimlerは、商用車部門の分社化に合わせて社名をMercedes-Benzに変えることも発表した。今後は、電動パワートレインと車載ソフトウェアの開発を加速させることで、高級車メーカーとしての競争力を尚一層高めようとする計画である。

対して、分社化されるDaimler Trucksはというと、実のところ、世界の商用車市場で最大のシェアを有する。Daimlerは、高級車メーカーであると同時に、商用車メーカーとしても突出した存在であるわけだ。今回の分社化によって、Daimler Trucksは、より機動的な意思決定と、戦略的・弾力的な投資の実行が可能となる。トラックを取り巻く事業環境が大きく変わろうとする中で、その未来を見据えた経営判断が下されたといっても過言ではないだろう。


《小野塚 征志》

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. ジープ『チェロキー』新型、新写真からリアデザインが判明
  3. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  4. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  5. スズキ初の量産EV『eビターラ』に期待の声!「リーフとどっちが安い?」など価格に注目集まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る