メルセデスAMG CクラスワゴンがF1メディカルカーに…最強510馬力ツインターボの「63S」

メルセデスAMG GT譲りの4.0リットルV8ツインターボ

カーボンセラミックブレーキなどをセットした「AMGパフォーマンスパッケージ」

新色のブライトレッドはメルセデスAMGのシグネチャーカラー

メルセデスAMG C 63 S ステーションワゴン のF1公式メディカルカー
メルセデスAMG C 63 S ステーションワゴン のF1公式メディカルカー全 14 枚

メルセデスベンツの高性能車部門のメルセデスAMG(Mercedes-AMG)は3月8日、メルセデスAMG『C 63 S ステーションワゴン』が、2021年シーズンのF1公式メディカルカーに起用されると発表した。

メルセデスAMG GT譲りの4.0リットルV8ツインターボ

現行メルセデスベンツ『Cクラスステーションワゴン』の頂点に位置する高性能モデルが、メルセデスAMG『C63ステーションワゴン』だ。最新モデルには、最強モデルの証として、フロントに「AMGパナメリカーナグリル」を装着する。このグリルは1952年に行われた伝説的レース、「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」において、優勝を果たした「300SL」レーシングカーに由来するもの。このグリルは、もともとスポーツカーのメルセデスAMG『GT』シリーズ専用だったが、メルセデスAMG「C63」シリーズ全車にも拡大採用されている。

パワートレインは、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンだ。このエンジンは、スポーツカーのメルセデスAMG GT用と基本的に共通。トランスミッションは、9速の「AMGスピードシフトMCT 9G」を組み合わせる。AMGスピードシフトMCT 9Gは、トルクコンバーターの代わりに、湿式多板クラッチを使用する9速の高性能トランスミッションだ。俊敏でスムーズなシフトチェンジやブリッピング機能、瞬時のマルチダウンシフトによって、エモーショナルでダイナミックな走りを追求している。

2グレード用意される中で、上に位置するのが「S」モデルだ。最大出力は510hp/5500~6250rpm、最大トルクが71.4kgm/2000~4500rpmに引き上げられる。0~100km/h加速は4.1秒、最高速は280km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

カーボンセラミックブレーキなどをセットした「AMGパフォーマンスパッケージ」

フロントスポイラー内のフィンは、空力性能を向上するとともに、ワイドでスポーティな外観を強調するもの。インテリアには、メルセデスAMGデザインのステアリングホイールが採用されており、見た目のスポーティさと正確な操舵のためのグリップを追求した形状とした。さらに、Sモデルには、ステアリングホイールから手を離さずに、走行モードを変更できる「AMGドライブコントロールスイッチ」が装備される。

右側のスポークの根元に位置するボタンは、「Comfort」、「Sport」、「Sport+」、「Race」、「Individual」、「Slippery」など、ダイナミックセレクトの走行モードを選択するもの。左側のボタンは、エグゾースト、サスペンション、マニュアルモード、ESPなどの調整を行うことができる。

さらに、Sモデルに設定される「AMGパフォーマンスパッケージ」には、耐熱性能の強化と軽量化による性能強化を目的とした「AMGカーボンセラミックブレーキ」と、横方向のサポートを強化した「AMGパフォーマンスシート」が採用されている。

新色のブライトレッドはメルセデスAMGのシグネチャーカラー

このメルセデスAMG C 63 S ステーションワゴンが、2021年シーズンのF1公式メディカルカーに起用される。新色のブライトレッドは、メルセデスAMGのシグネチャーカラーだ。メルセデスAMGが特別に開発したカーボンファイバー製のルーフライトバーが装備されており、フラッシュライトが取り付けられている。

インテリアは、ディスプレイが2つ追加された。1つの画面で、F1のレース中継を見ることができる。もうひとつの画面には、各F1マシンの位置が表示される。車内は無線LAN通信が可能なホットスポット化されている。

F1公式メディカルカーは、事故が発生した場合、医療従事者ができるだけ早く事故現場に到着し、すぐに応急処置を行う。室内は、4点ベルト付きの4シーターとなっており、ドライバーと医師のチームに最適なサポートと安全性を提供するという。

なお、メルセデスAMG C 63 S ステーションワゴンの新メディカルカーは4月18日、イタリア・イモラで決勝レースが開催される2021年シーズンのF1第2戦「エミリア・ロマーニャGP」でデビューする予定だ。

《森脇稔》

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