築約80年の木造駅舎を撤去へ…日田彦山線BRT化で彦山駅周辺を全面整備

彦山駅撤去工事の範囲。駅舎はホームとともに6月頃までに基礎ごと撤去される。
彦山駅撤去工事の範囲。駅舎はホームとともに6月頃までに基礎ごと撤去される。全 3 枚
JR九州と福岡県添田町(そえだまち)は3月15日、日田彦山線のバス高速輸送システム(BRT)化に伴ない、彦山(ひこさん)駅舎を撤去すると発表した。

日田彦山線添田~夜明間は、2017年7月の九州北部豪雨以来、長期運休が続いていたが、2020年7月に開催された6回目の日田彦山線復旧会議ではBRTによる復旧が決定。福岡県内では添田~彦山間が一般道、彦山~宝珠山間がBRT専用道を走行することになっている。

現在の彦山駅舎は1942年8月に建てられた木造駅舎で、英彦山(ひこさん)への玄関駅らしく、英彦山神宮をイメージした赤屋根や柱がアクセントになっていた。

撤去に至った理由としては、築80年近くが経過し老朽化が進んでいることに加えて、基礎まで撤去することでホームまでの段差を解消し、駅前広場のスペースを確保できることなどが挙げられている。駅舎跡地はBRT専用道工事の作業用ヤードに活用されるという。

これについて添田町とJR九州は「桜を残した整備、イベントスペースや大型バスなども駐車できる駐車場としての利用も可能な広さの駅前広場の整備、既存の休憩所と一体となるような待合所の整備など、両者で協力をしながら、『魅力ある彦山駅』となるための整備を計画してまいります」としている。

今後は、駅舎の撤去が4・5月頃に行なわれ、6月頃には基礎やホームも撤去。郵便ポストや代行バスのバス停、券売機といった駅周辺の設備は、駅横の休憩所周辺へ移転させることが検討されている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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