[カーオーディオ ブランド名鑑2021]PLUG&PLAY…高音質化を身近にする

“PLUG & PLAY”の全ラインナップ。
“PLUG & PLAY”の全ラインナップ。全 3 枚写真をすべて見る

当シリーズでは毎回、世界中のカーオーディオブランドの中から注目すべき1つをピックアップし、その特色から最新ラインナップまでを紹介している。第7回目となる当回では、新進気鋭の国産ブランド“PLUG & PLAY(プラグ&プレイ”をフィーチャーする。

高音質化を果たすための重要アイテム“プロセッサー”を、より手軽に導入可能に!

“PLUG & PLAY”は、もっとも新しい国産カーオーディオブランドの1つだ。創設が発表されたのは2019年の2月。そして第一期製品となる5機種がリリースされたのは同年の夏から秋にかけて。そこからまだ2年が経過していないが、ブランドの知名度はその新しさとはうらはらに高い。カーオーディオの世界に新風を吹かせ、各所で話題を呼んでいる。

新風を吹かせている最たる要因は、その設立コンセプトにある。それは、「カーオーディオの高音質化を身近にする」だ。

カーオーディオシステムの高音質化を図ろうとしたときに用いられるアプローチはいくつかあるが、スピーカー交換とプロセッサーの導入がその双璧と言える。まずスピーカーは音の出口であるので、そのポテンシャルを上げることはシステムの最終的な高音質化への影響が大きい。対してプロセッサーは、サウンドの“聴こえ方”を向上させるのに大きな力を発揮する。

というのも車室内は狭くかつ特殊な形状をしていて、さらには車内ではリスニングポジションが左右のどちらかに片寄る。これらを起因として、周波数特性は乱れがちとなりステレオイメージも正確に再現されにくい。

しかしプロセッサーを導入すれば、それら音響的な不利要因への対処が可能となってくる。高度なサウンドチューニングを行えるようになるからだ。

ところで、スピーカーには簡単取り付けがうたわれた製品が多々あるが、プロセッサーでは導入のハードルが低いことを特長とするモデルはスピーカーと比べて多くない。ナビ等の純正メインユニットを交換できるのであればハイエンドメインユニットを導入できるが、最近のクルマの中には純正メインユニットが取り外せないケースも増えていて、そうであるとプロセッサーの導入はそれほど簡単ではない場合も出てくる。

しかし“PLUG & PLAY”の各モデルは、そういったケースにおいてもプロセッサーを「プラグ&プレイ」の手軽さで導入できるのだ。

『PLUG&PLAY DSP』

取り付け性が高くリーズナブル。そうでありながら高性能!

そのコンセプトを具現化させるべく、“PLUG & PLAY”の各アイテムには共通した特長が盛り込まれている。ポイントは3点ある。「取り付け性が高いこと」「リーズナブルであること」「音質性能が高いこと」、この3つだ。

まず各製品はそれぞれ小型化が果たされている。ゆえに取り付け場所を選ばず、結果、大きな改造を伴うこともほとんどなくスムーズにインストールを行える。ゆえに取り付け工賃も比較的に低く抑えられる。そして各機とも、同様な性能を有する他社モデルと比べて至ってリーズナブルだ。この点においても導入のハードルが下げられている。

しかしそうでありながらも、音質性能は確かだ。それもそのはずで、当ブランドをプロデュースしているのは国産ハイエンドカーオーディオメーカーの“ビーウィズ”だ。同社には、プロセッサーやパワーアンプを開発するための技術と経験が豊富に蓄積されている。“PLUG & PLAY”の各製品には、それらがふんだんに注入され設計されている。こうして生まれた製品に間違いがあるはずがない。リーズナブルであっても、妥協なく性能が追求され、同社の製品は作り上げられている。

では、ラインナップを見ていこう。同社はまず、パワーアンプ内蔵プロセッサーを2機種用意している。なおこれらは、同社の設立コンセプトがストレートに投影された製品と言って良い。どちらか1台を愛車のシステムにアドオンするだけで、システムのサウンドクオリティを激変させられるからだ。

その2機種とは、『PLUG&PLAY 640』(税抜価格:5万5000円)と『PLUG&PLAY 1080』(税抜価格:10万円)だ。

“PLUG & PLAY”の全ラインナップ。

合理性を取るか発展性を取るか…。選べる2機種のパワーアンプ内蔵DSP!

それぞれの特長を具体的に紹介していこう。まずは『PLUG&PLAY 640』から。当機では、愛車のシステムの高音質化をリーズナブルに実現できる。コントロールできるch数は「6」で、内蔵パワーアンプのch数は「4」(定格出力25W/ch<4Ω、無歪>)。どちらも数的にはミニマムな仕様ではあるが、シンプルなシステムを構築する際には必要十分。そしてこのような仕様とすることで手頃な価格が実現できている。つまり合理性の高さが最大の持ち味となっている。

対して『PLUG&PLAY 1080』の方は、10ch分のコントロールが可能で、内蔵パワーアンプのch数は「8」が確保されている(定格出力50W/ch<4Ω、無歪>)。当機なら複雑なシステムの構築も可能となり、しかもそれをよりハイクオリティに仕上げられる。しかしながら当機の価格は10万円ジャストだ。性能から考えると実に安価だ。

そして“PLUG & PLAY”は、システム構築においてフレキシビリティを発揮する単体DSPもラインナップする。『PLUG&PLAY DSP』(税抜価格:10万円)がそれだ。当機では8chのコントロールが可能となる。そしてこれにて制御できるシステムに、例えばビーウィズの高性能モノラルパワーアンプを組み込む等、パワーアンプ選びも楽しめる。より本格的なシステム構築を手軽に実行したいと思ったとき、当機は存在感を発揮する。

そしてさらには超小型で高性能な2chパワーアンプ『PLUG&PLAY POWER』(税抜価格:3万5000円)と、リモートコントローラー『PLUG&PLAY COMMAND』(税抜価格:1万2000円)も用意する。これが“PLUG & PLAY”の現状のオールスターキャストだ。

プロセッサーを用いた本格的なシステム運用を手軽に実行したいと思ったら、“PLUG & PLAY”の各機は頼りになる。チェックはマストだ。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

ブランド名鑑・2021 第7回「PLUG & PLAY」編

《太田祥三》

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