ジープの1960年代の人気モデル、ラングラー ベースで再現…3月27日に実車発表

ジープのコンセプトカー「ジープスター・ビーチ」
ジープのコンセプトカー「ジープスター・ビーチ」全 7 枚

ステランティス傘下のジープブランドは3月22日、コンセプトカーの『ジープスター・ビーチ』(Jeepster Beach)を3月27日、米国ユタ州モアブで開幕する「2021イースター・ジープ・サファリ」で初公開すると発表した。

「イースター・ジープ・サファリ」は、50回以上を数えるジープファンに向けた恒例のイベントだ。米国ユタ州グランド郡のモアブ国立公園で開催され、ジープの優れた悪路走破性が体験できるイベントとして人気がある。

1960年代に登場した新シリーズ「ジープスター・コマンド」に敬意

ジープスター・ビーチは、1960年代に登場したジープの新シリーズに敬意を示したコンセプトカーだ。1960年代後半、4WD車のレジャー利用への関心の高まりを受けて、ジープブランドは新シリーズの『ジープスター・コマンド』を発売した。ジープスター・コマンドは、「Willys Jeepster」と「Willys Commando Fire Truck」から名前を受け継いだスポーティモデル。小型4WDとして初めて、オートマチックトランスミッションを搭載し、悪天候に対応した走破性と、ファッション性を追求したインテリアを備えていた。

「CJ-6」のシャシーをベースに開発された「C-101」は、ロードスター、ピックアップトラック、パワートップコンバーチブル、ステーションワゴンと、4種類のボディを設定していた。ジープスター・コマンドには、1967~1971年のC-101と、1972~1973年の「C-104」の2つのバージョンがあったほか、特別仕様車もいくつか製造されている。

中でも、CJ-6のシャシーをベースに作られたロードスターは、ルーフを脱着式ソフトトップとし、ハーフタイプと全長タイプが設定されていた。また、バルクヘッドを取り付けることで、ソフトハーフキャブを搭載することを可能にしていた。シープによると、1960年代に登場したジープスター・コマンドは、ファンの間で長年愛されたモデルのひとつになるという。

「太陽の下で楽しむジープ」がコンセプト

最新のジープ『ラングラー・ルビコン』がベースだ。ジープスター・コマンド同様、太陽の下で楽しむジープをコンセプトに掲げている。

ベース車両のラングラー・ルビコンのボディは、レトロなデザインに変更された。ボディカラーはビーチに似合う鮮やかなオレンジで塗装している。ヴィンテージな外観としながら、最新の『ラングラー』のオンロードとオフロードの両方でのパフォーマンスを備えている。

カスタムメイドのインテリアは、赤いレザー仕上げのローバックバケットシートを装備した。後部座席はクロームの4点式セーフティケージに交換され、フロアマットは砂を簡単に掃除できるように取り外された。

2.0ターボは最大出力を340hpに強化

エンジンは、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボだ。エンジンコンピュータのチューニングなどにより、最大出力をベース車両よりも約25%増加させて、340hpとした。最大トルクは51kgmを引き出す。

この直噴エンジンは、シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーと、吸気やスロットルボディ用の冷却システムを採用して、優れたレスポンス、パフォーマンス、燃費を追求している。 4:1トランスファーケースと組み合わされた8速ATを搭載し、35インチタイヤに駆動力を伝達する。

《森脇稔》

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