熊本県の蒲島郁夫知事は3月25日に開かれた定例会見で、11月に一部区間が再開すると報じられた、くま川鉄道について記者の質問に答えた。
人吉温泉駅(人吉市)と湯前(ゆのまえ)駅(湯前町)を結ぶ同鉄道は、令和2年7月豪雨の影響で壊滅的な被害を受けて以来、全線不通の状態が続いているが、3月24日に開かれた「くま川鉄道再生協議会」で、被害が比較的小さかった肥後西村~湯前を先行して再開することが決定されたと報じられている。
同協議会は、くま川鉄道の復旧へ向けた財政支援策などを協議するため、2020年12月にくま川鉄道、熊本県、沿線10市町村が設立したもの。
この決定のタイミングについて尋ねられた蒲島知事は、大規模な災害に見舞われたにも拘らず早期に決められたとして「うれしく思う」と述べた。
協議会では、復旧へ向けた負担割合も合意され、国が2分の1を負担。残りを熊本県と沿線市町村が折半で負担するとされている。