ホンダ HR-V 新型、デザインの詳細を公表 2021年後半欧州導入

アクティブなライフスタイルに焦点を当てて開発

ボディとの一体感を高めた同色グリル

可能な限り多くの光を取り入れるように設計された窓

空調の風が乗員に直接当たるのを防ぐL字型ベント

ボディサイズは従来型と同等ながら室内空間は拡大

ホンダ HR-V(ヴェゼルに相当)新型欧州仕様
ホンダ HR-V(ヴェゼルに相当)新型欧州仕様全 9 枚

ホンダ(Honda)の欧州部門は3月25日、新型『HR-V』(日本名:『ヴェゼル』に相当)のデザインの詳細を発表した。新型は2021年後半、欧州市場で発売される予定だ。

アクティブなライフスタイルに焦点を当てて開発

新型HR-Vは、全車ハイブリッドとなる。ホンダは2022年までに、欧州で販売されるすべての四輪車を、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車(PHV)、EV、燃料電池車などの電動車両に置き換える計画だ。新型HR-Vは、この電動化ビジョン実現するホンダの取り組みを実証するモデルになるという。

ホンダの調査によると、顧客は優れたパフォーマンスや魅力的なデザインだけでなく、その車がライフスタイルにどのようにマッチするのかなどを基準に、車を選択する傾向にあるという。そこでホンダは、新型HR-Vの開発のすべての段階において、アクティブなライフスタイルに焦点を当てたという。

その結果、新型はコンパクトなクーペにインスパイアされたデザインを導入し、独特のSUVプレゼンスを追求した。新型には、ホンダのクリーンかつモダンな最新デザイン言語を反映させているという。

ボディとの一体感を高めた同色グリル

新型HR-VのSUVクーペデザインは、エネルギッシュさとダイナミックな感覚を生み出すことを狙った。水平なキャラクターラインと滑らかなボディは、最近のホンダ車に見られるシンプルさを反映している。新型のフロントマスクには、ボディとの一体感を高めたボディ同色グリルが組み込まれた。ヘッドライトとフロントグリルはフロントクォーターパネルに溶け込み、ボディ同色のアッパーグリルと一体感を持たせている。

デザイナーはヘッドライトからテールライトまで、水平に伸びるショルダーラインを取り入れた。リアでは、立体的なテールゲートパネルにハンドルを自然に組み込み、シンプルでエレガントなテールゲートデザインを目指した。クーペに着想を得たルーフラインにもかかわらず、テールゲートの開口部や低く平らな荷室フロアは、荷物を楽に積載できるように配慮しているという。

よりエレガントな外観を追求するために、デザイナーは細部に注意を払ったという。たとえば、リアの2つのナンバープレートライト、テールゲートハンドル、リアカメラを一体設計とした。これにより、すっきりとしたスタイリングを生み出すことに貢献しているという。ホンダ HR-V(ヴェゼルに相当)新型欧州仕様ホンダ HR-V(ヴェゼルに相当)新型欧州仕様

可能な限り多くの光を取り入れるように設計された窓

新型のインテリアは、ホンダのクルマづくりの基本コンセプト、「マン・マキシマム/メカ・ミニマム(M・M)」思想に焦点を当てることから、開発をスタートさせた。

新型は、ハイブリッドパワートレインのコンポーネントのパッケージングを効率化することにより、プレミアムSUVのスタイリングと、室内の広さを両立することを目指した。その結果、新型はクラスをリードするインテリア空間を維持し、大人4人が最大限の快適さで着座することができるという。

インテリアのすべてのデザイン要素が、乗員に広々とした開放感を与えることを重視している。可能な限り多くの光を取り入れるように設計された窓をはじめ、水平基調のインストルメントパネル、フラットなボンネットを採用。ドライバーの視認性を高め、運転中の快適性を向上させることを目指したという。

空調の風が乗員に直接当たるのを防ぐL字型ベント

新型のインテリアは、広さとプレミアムSUVとしての質感を追求している。各部には、モダンなファブリックやソフトタッチ素材を使用した。HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)の考え方に基づいて、視線移動の軽減や動線に沿った操作類をレイアウトしている。

ダッシュボードの上部のコーナー部分には、L字型の空調ベントをレイアウトした。これは、空調システムの風が乗員に直接当たることによる不快感を低減するもので、乗員の横と上に新鮮な空気のカーテンを作り出すことを狙ったという。

各種操作スイッチを最適に配置することも重視された。オーディオと空調のコントロールとインストルメントパネルを、ドライバーの視界にできるだけ近づけて配置することにより、安全で直感的な操作を可能にしているという。ホンダ HR-V(ヴェゼルに相当)新型欧州仕様ホンダ HR-V(ヴェゼルに相当)新型欧州仕様

ボディサイズは従来型と同等ながら室内空間は拡大

新型には、コンパクト設計のパワートレインとセンタータンクレイアウトを採用した。これにより、荷室の積載量に応じて、シートを「フォールドフラット」または「フリップアップ」化できる「マジックシート」としている

リアシートは従来型に対して、リクライニングの角度を増やした。ボディサイズは従来型と同等であるにもかかわらず、新型はより広いレッグルームとショルダースペースを備えているという。優れたパッケージングと低い荷室フロア高を維持するために、フラットな荷室スペースと多様なシートアレンジを採用した。さまざまな荷物、自転車、スポーツやライフスタイル関連のアイテムを簡単に積み込めるようにした、としている。ホンダ HR-V(ヴェゼルに相当)新型欧州仕様ホンダ HR-V(ヴェゼルに相当)新型欧州仕様

《森脇稔》

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