ホンダ、三部社長体制が始動…入社式で「強風にあらがって飛び立とう」

ホンダ 2021年度入社式(埼玉製作所完成車工場)
ホンダ 2021年度入社式(埼玉製作所完成車工場)全 2 枚

4月1日のトップ交代を内定していたホンダは同日、専務だった三部敏宏氏が社長に就任し、新体制を発足させた。三部社長は初仕事として埼玉製作所完成車工場(寄居町)などで分散開催した2021年入社式に出席し、ホンダのめざす姿などを披歴した。

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入社式の対象となった今年度の新入社員(本田技術研究所など含む)は、学卒定期採用の553人(技術系488人、事務系65人)と、製作所などの事業所定期採用者の277人の計830人(20年度実績は969人)。式は新型コロナウイルスの感染防止対策として、咋年度に続いての分散実施となった。

今年度は埼玉製作所をメイン会場に栃木、静岡、三重、熊本各県の事業所計5拠点と学卒者それぞれをオンラインで接続した。三部社長は70人の新入社員を迎えたメイン会場に出席し、辞令の授与や講話を行い、新入社員を歓迎した。

講話では、ホンダの存在意義について「(二輪車や四輪車などの製品を)たくさん作ること、ましてや、利益を追求することが目的ではありません」と指摘。そのうえでホンダがめざす本質を「自分たちの技術とアイデアとデザインで、『人の役に立つこと』、『より良い社会の創造につなげること』、『人から、社会から存在を期待される企業であること」と強調した。

仕事に取り組むうえでは「ホンダに入ったからには人の真似はしないでください。『独創的であること』、そのためにも『これが本質だと思えるまで、自分の頭で徹底的に考え抜くこと』が重要であり、この二つを強く意識するようお願いしたい」と続けた。

締めくくりでは、好きな言葉として英首相だったウィンストン・チャーチルの「Kites rise highest against the wind‐not with it.」(=凧が一番高く揚がるのは、風に向かっている時であり、流されている時ではない)を紹介し、「大変革期という強風にあらがい、飛び立とうとする一人ひとりのチャレンジが、個々の成長とホンダの更なる発展をもたらすと信じている」と訴えた。

約6年間務めた八郷隆弘前社長は4月1日付で取締役に就いており、6月の株主総会日に退任する。

《池原照雄》

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