JR西日本の緊急列車停止装置にまたトラブル…100km以上、機能せずに走っていた可能性

JR西日本の新快速。
JR西日本の新快速。全 2 枚

JR西日本は4月1日、EB装置が機能しない状態で新快速列車が走行していた可能性があったことを明らかにした。

EB装置は緊急列車停止装置のことで、EBは「Emergency Brake」の略。力行、制動、EBリセットスイッチの押込みなどの運転操作を60秒間行なわないとブザーが鳴り運転士に注意を促すが、さらに無操作が5秒続くと自動的に非常ブレーキが作動する。

JR西日本の発表によると、3月31日9時26分頃、長浜7時28分発姫路行き新快速列車が東海道本線(JR神戸線)立花~甲子園口間を走行中に、運転士がEB装置の表示灯に違和感を感じたため緊急停車したという。

その後、4月1日にかけて詳細に調査したところ、米原から装置が機能していなかった可能性があることが判明。装置を作動させる指令を出す機器が一時的に動作不良を起こしていたことが原因とされたことから、機器の交換を行なうとしている。

JR西日本では、2014年10月にブザーの鳴動開始が規定の60秒より長くなるというEB装置の不具合が発生。これを受けて装置を改修したところ、2016年3月には一部車両の改修済装置で、特定の操作を行なった際に60秒のカウントがリセットされ続けることが判明し、プログラムの変更を行なった事例がある。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「変形ロボじゃん」可変カウル装備の新型BMW『R 1300 RT』にファン驚愕
  2. 日産『テラノ』が4年ぶり復活!? ブランド初のPHEVクロスオーバーSUV
  3. 「日本仕様もこのままで!」“2つの顔”を持つ新型トヨタ『カローラクロス』にSNS興奮
  4. 自動車7社決算分析、「稼ぐ力」首位はスズキの11%、2位トヨタを上回る[新聞ウォッチ]
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  2. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  3. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  4. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る