メルセデスAMG GT、最強ハイブリッドは815馬力以上…「Eパフォーマンス」開発中

F1のノウハウをEパフォーマンスに導入

モーターは最大出力204hp

F1に触発されたメルセデスAMGの高性能バッテリー

0~100km/h加速は3.0秒を切る

メルセデスAMG GT 4ドアクーペの「Eパフォーマンス」搭載プロトタイプ車
メルセデスAMG GT 4ドアクーペの「Eパフォーマンス」搭載プロトタイプ車全 11 枚

メルセデスベンツの高性能車部門のメルセデスAMGは3月31日、メルセデスAMG『GT 4ドアクーペ』の新グレードとして開発中の新たな電動化技術「Eパフォーマンス」搭載車について、そのパワーが815hp以上になると発表した。

写真:メルセデスAMG GT 4ドアクーペ の「Eパフォーマンス」搭載車

F1のノウハウをEパフォーマンスに導入

この新モデルは、メルセデスAMG 『GT 63 S 4MATIC+ 4ドアクーペ』の上に立つメルセデスAMG GT 4ドアクーペの新たなフラッグシップに位置付けられると見られる。

Eパフォーマンスとは、メルセデスAMGのパフォーマンス指向の電動化テクノロジーを意味する。Eパフォーマンスのロゴの下で、パワフルで効率的なハイブリッドテクノロジーを開発していく。Eパフォーマンスは、メルセデスAMG GT 4ドアクーペの新モデルをはじめ、新型ハイパーカーのメルセデスAMG『プロジェクトワン』など、将来の市販モデルに冠される。最新のメルセデスAMGペトロナスF1チームのF1マシンにも、メルセデス『AMG F1 W12 E パフォーマンス』と、Eパフォーマンスの名前が使用される。

メルセデスAMGは2012年から、メルセデスAMGペトロナスF1チームと協力してきた。それ以来、両者は多くのプロジェクト、とくにモータースポーツから市販車への技術移転の分野で緊密に協力してきた。そのノウハウが、Eパフォーマンスに導入される。

モーターは最大出力204hp

Eパフォーマンスの高性能ハイブリッドシステムは、メルセデスAMGのエンジンに、電気モーター、高性能バッテリー、可変トルク配分が可能な4WD「AMG パフォーマンス4MATIC +」を組み合わせたものだ。電気モーターは、最大出力204hp、最大トルク32.6kgmを引き出す。モーターはリアアクスルに配置され、電気式の2速トランスミッションと電子制御リアアクスルデフロックと一体設計されている。軽量で高性能なバッテリーは、リアアクスルの上にレイアウトした。この設計が、スポーツカーやパフォーマンスモデルに搭載した場合、多くの効果を発揮するという。

メルセデスAMGが開発した電気モーターは、9速の「AMG SPEED SHIFT MCT 9G」トランスミッションを介さず、リアアクスルに直接パワーを送る。これにより、追い越しなどの際に追加のブーストとして、モーターのパワーを、よりダイレクトに駆動力にすることが可能になるという。

さらに、一体設計された電子制御リアアクスルデフロックは、走行状況に応じて、左右の後輪に最適なトルクを配分することができる。その結果、コーナーの立ち上がりなどで、さらに力強い加速を可能にしているという。後輪のスリップを検知すると、電気モーターの駆動力が前輪に伝達され、トラクション性能を向上させる。

F1に触発されたメルセデスAMGの高性能バッテリー

Eパフォーマンス搭載車には、メルセデスAMGが開発したパフォーマンスハイブリッドモデル用の高性能バッテリー、「HPB」が採用される。メルセデスAMGペトロナスF1チームのノウハウを導入して、開発されたリチウムイオンバッテリーとなる。

この高性能バッテリーは、連続して高いパワーを引き出すことができるのが特長だ。これに軽量構造を組み合わせて、車両の性能を向上させる。高いエネルギー密度を備えており、たとえば高低差の大きい山道を走行する場合、上り坂でも素早くフルパワーを引き出すことができるという。

このメルセデスAMGの高性能バッテリーは、6.1kWhの蓄電容量、70kWの連続電力、10秒間に限られる150kWのピーク電力性能を備える。バッテリーの重量は89kgとし、1.7 kW/kgのエネルギー密度を可能にしている。

0~100km/h加速は3.0秒を切る

メルセデスAMG GT 4ドアクーペの新グレードとして開発中のEパフォーマンス搭載車では、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンをハイブリッド化することにより、815hpを超えるシステムパワーと、102kgmを超えるシステムトルクを引き出す。これにより、0~100km/h加速は、3.0秒を切るという。

なお現在、シリーズの頂点に立つメルセデスAMG GT 63 S 4MATIC+ 4ドアクーペには、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載し、最大出力639hp/5500~6500rpm、最大トルク91.8kgm/2500~4500rpmを発生する。0~100km/h加速は3.2秒だ。

Eパフォーマンス搭載車は、メルセデスAMG GT 63 S 4MATIC+ 4ドアクーペをパワーで176hp以上、トルクで10.2kgm以上上回る。0~100km/h加速も、0.2秒短縮している。

《森脇稔》

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