GMC『ハマーEV SUV』、「ファクトリーゼロ」で生産へ…GMのEV専用工場

GMの新世代EVパワートレイン「アルティウム・ドライブ」

3モーターで最大出力830hpのハマーEV SUV

シボレーの主力ピックアップトラック初のEVも生産

GMの「ファクトリーゼロ」で生産を行うと発表された GMC ハマー EV SUV
GMの「ファクトリーゼロ」で生産を行うと発表された GMC ハマー EV SUV全 18 枚

GM(General Motors)は4月6日、米国ミシガン州デトロイトのEV専用工場「ファクトリーゼロ」において、GMC『ハマーEV SUV』を生産すると発表した。

【画像全18枚】

ファクトリーゼロは、GMのマルチブランドEV戦略の出発点になる工場だ。GMはファクトリーゼロへの改修に22億ドルを投資し、EVだけを量産する工場に変えている。22億ドルの投資は、GMの歴史において、単一工場への最大の投資額になるという。

GMの新世代EVパワートレイン「アルティウム・ドライブ」

ファクトリーゼロではまず、GMCブランドの『ハマーEVピックアップ』と自動運転車の『クルーズ・オリジン』を組み立てる。ハマーEVピックアップの生産は、2021年後半に開始される予定。これに続いて、ハマーEV SUVの生産も行う計画だ。

ハマーEVピックアップとハマーEV SUVは、GMの新世代EVパワートレインの「アルティウム・ドライブ」をベースにする。中でも、「アルティウム・バッテリー」は、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができる方式を採用している。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができるという。

GMは、アルティウム・バッテリーの蓄電容量を、50~200kWhとした。自社開発による電気モーターは、前輪駆動(FWD)、後輪駆動(RWD)、全輪駆動(AWD)、パフォーマンスAWDに幅広く対応している。

3モーターで最大出力830hpのハマーEV SUV

およそ10年ぶりの復活となるハマーは、GMCブランドのEVピックアップトラックとして登場した。ハマーEVピックアップは、パワフルなEVパワートレインを搭載する高性能ピックアップトラックだ。ハマーEV SUVは、このハマーEVから派生したモデル。ハマーEVピックアップをベースに、荷台部分をなくしてSUV化した新バージョンになる。

ハマーEV SUV のEVパワートレインは、3モーター+4WDの「e4WD」システムを上位モデルに搭載する。このシステムは、トルクベクタリング機能を備えている。
最大出力は830hp、最大トルクは1590kgm。「Watts To Freedom」モードでは、 0~96km/h加速およそ3.5秒の性能を発揮する。

航続は、フル充電で最大483kmを想定している。バッテリーの充電には、「Power Station generator」が利用できる。自車充電用に出力19.2kWのAC充電をはじめ、ジェネレーター機能(120V / 25A / 3kW)、他のEVの充電機能(240V / 25A / 6kW)を採用している。

シボレーの主力ピックアップトラック初のEVも生産

ファクトリーゼロでは、シボレーブランドの主力ピックアップトラックの『シルバラード』に初設定される予定のEVの生産も行う。

シルバラードは、シボレーブランドのフルサイズピックアップトラックだ。米国では、フォードモーターのフォード『F-150』やステランティス傘下のラムブランドのラム『1500』、トヨタ『タンドラ』、日産『タイタン』などと競合する。

シボレーは、このシルバラードにEVを設定する。ゼロから設計されており、GMの新世代EV向けアルティウム・プラットフォームをベースに、シルバラードの使い勝手の良さを組み合わせる。1回の充電での航続は、最大で約644kmに達する見通しだという。

GMは、2025年までに全世界で100万台以上のEVを販売し、北米でEV市場のリーダーシップを獲得することを目指している。またGMは、アルティウム・プラットフォーム、仮想開発ツールとテクノロジーにより、車両の開発期間をおよそ半分に短縮して26か月にした、としている。

《森脇稔》

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