MGのEVスポーツ『サイバースター』、写真公開…実車は上海モーターショー2021で発表予定

名車『MGBロードスター』(1962~1980年)の再来を狙うデザイン

クラシックな形状のMGグリル

5Gテクノロジーを車載化

MG サイバースター
MG サイバースター全 8 枚
英国のMGは4月9日、EVスポーツコンセプトカー、『サイバースター』(MG Cyberster)の写真を公開した。実車は4月19日、中国で開幕する上海モーターショー2021において、ワールドプレミアされる予定だ。

◆名車『MGBロードスター』(1962~1980年)の再来を狙うデザイン

英国の名門自動車ブランドとして知られるMGは現在、中国の自動車メーカーの上海汽車集団(SAIC)の傘下にある。中国で4月19日に開幕する上海モーターショー2021で初公開される予定のサイバースターは、英国ロンドンのMGアドバンストデザインセンターが手がけたコンセプトカーだ。

MGサイバースターは、2ドア2シーターのEVオープンスポーツカーの提案となる。MGによると、サイバースターはMGの伝統を思い起こさせることを目指しており、MGの名車の『MGBロードスター』(1962~1980年)から、コンバーチブルデザインなど多くのスタイリング要素を取り入れているという。

1924年に「モーリス・ガレージ」(Morris Garages)として英国に設立されたMGは2024年、創業100周年を迎える。サイバースターは、英国ロンドンのMGアドバンストデザインセンターのチームによって開発された。MGは、コンセプトカーのサイバースターで、ブランドの将来のスポーツカーの可能性を追求しながら、ブランドのスポーツカーへの思いを提示しているという。

◆クラシックな形状のMGグリル

フロントマスクには、クラシックなラウンド状のMGヘッドライトと、スイッチ操作で開く「MagicEye」ヘッドライトを備えている。クラシックな形状のMGグリルは、車両全体の空気の流れを確保するためのエアダクトとしても機能する。

ボディサイドには、「レーザーベルト」と呼ばれるLEDストリップを装着した。このLEDストリップに沿うように、サイドドアをデザインしている。2段のショルダーラインがダイナミックなスタンスを強調し、前輪と後輪のボリューム感を際立たせたという。

リアは、フラットな「カムテール」デザインが特長だ。LEDテールライトは、車両のリアにフラットに組み込まれており、MGの英国の伝統を反映したデジタルイメージを投影しているという。足元には、「ハッカーブレード」と呼ばれるスポークをブレード状としたアルミホイールが装着された。

◆5Gテクノロジーを車載化

EVパワートレインを搭載している。インテリジェントなフルEVアーキテクチャーによって、1回の充電で最大800kmの航続と、0~100 km/h加速3秒以下のパフォーマンスの両立を目指している。

インテリアデザインのテーマは、「デジタルファイバー」だ。ドライバー中心のレイアウトを採用し、運転席と助手席を分離させたコックピットとした。ドライバー右側に縦長ディスプレイ、ドライバー正面に大型LEDインストルメントクラスターを装備する。ドライバーの正面の画面には、主要な車両情報を表示する。ドライバー右側の縦長ディスプレイには、ゲーム機能などが搭載された。また、MGサイバースターには、新世代通信規格の「5G」テクノロジーを車載化した。これにより、高速大容量の通信を可能にしている。

MGの「ゼログラビティ」シートは、フローティングデザインのヘッドレストが特長。ドアパネルと赤いレザーのドアハンドルは、エクステリアのレーザーベルトとコーディネートしたものだという。

なお、MGサイバースターの詳細は4月19日、上海モーターショー2021で明らかにされる予定、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『レガシィ』生産終了、米工場から最終モデルがラインオフ…36年の歴史に幕
  2. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  3. 日産『マイクラ』新型、全車EVで約320万円から…英国で予約開始
  4. トヨタと別れ独自開発? BMW『Z4』次期型の最終デザインを占う!
  5. 「小さなハヤブサ」と「小さなYZF-R1」が宿っている…同じ250ccスポーツでも全く違う!? スズキ『GSX250R』とヤマハ『YZF-R25』を乗り比べてみた
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る