京王電鉄(京王)は4月14日、『京王ライナー』でおなじみの5000系にリクライニング可能なデュアルシートを導入すると発表した。
2017年9月にデビューし、2018年2月から有料座席指定列車『京王ライナー』に運用されるようになった5000系では、京王で初めてロングシートとクロスシートを転換できるデュアルシートが採用されたが、『京王ライナー』のサービス拡充を図るため、2022年下期に登場する予定の10両編成1本ではクロスシート時にリクライニング可能となる仕様に変更される。
日本初となるこのシートを製作する会社は、静岡県長泉町に本社を置くコイト電工だが、同社の親会社である小糸製作所は、国鉄が1950年に「スロ60」と呼ばれるリクライニングシート付きの特別2等車(現・グリーン車)を誕生させた際もシート製造を手掛けた会社で、日本有数のリクライニングシートメーカーとして海外への輸出も盛んに行なった実績がある。