アウディ A6 e-tron コンセプト、次世代ライトはゲームも可能…上海モーターショー2021

ドアを開くと挨拶メッセージや警告マークを光が投影

充電中に前方の壁にゲームを投影することも可能に

他の道路ユーザーとコミュニケーションできるライト

アウディ A6 e-tron コンセプト(上海モーターショー2021)
アウディ A6 e-tron コンセプト(上海モーターショー2021)全 19 枚

アウディは4月19日、中国で開幕した上海モーターショー2021で初公開した『A6 e-tron コンセプト』(Audi A6 e-tron concept)に、次世代のライティングテクノロジーを搭載した、と発表した。

ドアを開くと挨拶メッセージや警告マークを光が投影

A6 e-tron コンセプトの次世代のライティングテクノロジーは、「見るため、そして見られるための照明」が開発テーマだ。フラットなヘッドライトとテールライトは、スリムなデザインが特長。「デジタルマトリクスLED」と「デジタルOLED」テクノロジーにより、少ない表面積でも最大の明るさと幅広い機能を追求している。

また、ライトシグネチャーをカスタマイズすることもできる。A6 e-tron コンセプトのライティングユニットには、多くの新しい機能とパーソナライズオプションが組み込まれている。

ボディの側面には、小型で高解像度の3台のLEDプロジェクターが装着された。ドアを開くと、地面が光のステージに変化する。ここでは、ダイナミックな光の効果が地面に投影され、乗員に母国語で挨拶する。上海モーターショーのワールドプレミアでは、この挨拶は中国語で行われた。アウディ A6 e-tron コンセプトアウディ A6 e-tron コンセプト

小型の高解像度プロジェクターは、地面に警告マークも投影する。たとえば、ドアを開こうとしている場合は、後方から近づいてくる二輪車のライダーに、警告マークを表示する。

さらに、車両の4隅にも、別の4つの高解像度LEDプロジェクターが組み込まれ、ターンシグナルを地面に投影する。これらのプロジェクション機能は、必要に応じて、さまざまな市場や認証条件に対応するように変更することが可能という。アウディ A6 e-tron コンセプトアウディ A6 e-tron コンセプト

充電中に前方の壁にゲームを投影することも可能に

デジタルマトリクスLEDヘッドライトは、動画を投影する機能も備えている。たとえば、目の前が壁になっている駐車スペースに止めて充電する場合、ドライバーと乗員は、壁に投影されたビデオゲームを楽しむことができる。

それぞれのゲームの仮想風景は、インストルメントパネルの小さなディスプレイではなく、XXL形式で壁に投影される。これらの機能は、デジタルマトリクスLEDヘッドライトを介して表示される。プレーヤーは、車両の横または真正面に立つことで、幅数mのゲームを楽しむこともできる。このゲームでは、コントローラーとしてスマートフォンを使用する。そして、ゲーム自体もアウディ製とした。アウディのデザイナーは、A6 e-tron コンセプトのために、専用のゲームを考案し開発した。

A6 e-tron コンセプトのリアエンドには、連続したライトストリップとして、次世代のデジタルOLEDエレメントが採用され、ディスプレイのように機能する。また、デジタルライトシグネチャーやダイナミックライティングディスプレイを、オーナーの個人的な好みに合わせて、ほぼ無制限にカスタマイズすることもできるという。アウディ A6 e-tron コンセプトアウディ A6 e-tron コンセプト

テールライトの新機能のひとつが、ボディ形状に合わせたデジタルOLEDエレメントの3次元アーキテクチャーだ。夜間には、ボディ全体のイメージが浮かび上がるようなライティングデザインが可能になった。これにより、以前のようにダイナミックな2次元の光のショーを演出できるだけでなく、印象的な3D空間効果を体験することができるという。

他の道路ユーザーとコミュニケーションできるライト

また、テールライトとヘッドライトは、本来の役割も果たす。たとえば、ヘッドライトは、開発者の要件を完全に満たし、さまざまな交通状況、天候、環境に適合して路面を明るく照らし出し、他の道路ユーザーとコミュニケーションを取ることもできる。高輝度、均質、高コントラストのデジタルOLEDコンビネーションテールライトは、未来の道路における安全性を大幅に向上させることができるという。

さらに、車両の周囲に映像を投影することにより、従来にないコミュニケーションが可能になる。A6 e-tron コンセプトは、インテリジェントなコネクティビティ機能により、他の道路ユーザーに視覚的なシグナルを表示して、情報を提供する、としている。

《森脇稔》

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