【日産 ノート 新型試乗】力強さ以上に「洗練」を感じた4WD e-POWER…島崎七生人

日産 ノート X FOUR
日産 ノート X FOUR全 11 枚

2WD車のレポートをお届けした際にお伝えした4WD車の試乗が叶った。結論からいうと“走りがとてもいい”と感じた。このパワートレインを使って横展開で車種バリエーションを増やしてほしい……とさえ思えたほどだ。

【画像全11枚】

4WDのポイントは、メーカーの資料にもあるとおりで“全車速域において4輪すべてを強力なモーターで駆動・制御する”ところにある。

先代はリヤは発進から30km/hまでしか駆動を受け持たなかったのとは大きな違いで、しかもリヤは最大で50kW(68ps)/100Nmの性能を発揮する。単純にこの逞しい“助っ人”がリヤ側に加わっただけでも、走りがさぞ力強いだろう……とは想像できる。

日産 ノート X FOUR日産 ノート X FOUR
ところが実際には、力強さ以上に、4輪の駆動力を緻密に制御させながらの走りがいかに洗練されたものか、が実感できた。自動車専用道のランプウェイのコーナーを一定速で切り込んでいくと、まるでレールの上を走っているかのような安定した姿勢で走る。高速道路では、直進安定性も目を見張るものがある。

また駆動力の制御やリヤホイールの回生を利用しながら、ブレーキング時のノーズダイブが起こりにくいのもいい。試しに我が家の愛犬(柴犬・6歳)を乗せてみたが、フラットライドに終始、快適そうな表情だった。

日産 ノート X FOUR日産 ノート X FOUR
ドライブモードで“NOMAL”を選ぶと、2WD同様にスムースなワンペダルの減速ができ扱いやすい。反対に“SPORT”モードでは、加減速のメリハリがつき、減速Gは2WDよりも強めに立つ。

乗り味はある程度スピードが乗ってくるとしっかり感が際立つ欧州調だ。このキャラクターをメインに仕立てたことが伝わってくる。よほど路面が荒れていればロードノイズが感じられるが、全体を通して言えばほとんどの領域でEVらしい静かさと、ノイズが封じ込められている雰囲気で、より上級のクルマに乗っているような味わいがある。

クルマがこなれてくれば(試乗車返却時の走行距離はまだ2600km台だった)中・低速域の乗り心地のしなやかさが進むのかもしれない。

日産 ノート X FOUR日産 ノート X FOUR

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『セレナ』次期型は2028年登場か!? 第3世代e-POWER搭載へ
  2. 四輪事業で苦戦のホンダ、三菱自動車からタイ生産の『トライトン』をOEM供給へ[新聞ウォッチ]
  3. 内装材が難燃基準に適合せず『ムーヴ』など1万台リコール…9月掲載のリコール記事まとめ
  4. カロッツェリア「楽ナビ」新型13機種、11月発売へ 業界初・最大6年間の自動地図更新も
  5. ポルシェ、新型ミッドシップスーパーカーをプレビュー…「ミッション S」10月15日発表へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. EV・欧州減速=日本が正しかった、では見えてこない欧州市場と中国の戦略[インタビュー]
  3. スカニア、中国で新事業開発組織「VNBC」設立…電動・自動運転輸送を加速へ
  4. CASE革命と電動化、次世代の自動車部品
  5. ◆終了◆ 10/7 自動車パワーエレクトロニクスの進化と今後の方向性~次世代電動パワートレーンはどこへ向かうのか~
ランキングをもっと見る