VW、「インダストリアル・クラウド」拡大へ…安全なデータ交換を目指すアライアンスに参加

フォルクスワーゲンの新世代EV『ID.3』の生産工場
フォルクスワーゲンの新世代EV『ID.3』の生産工場全 3 枚

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は4月26日、自動車業界において、安全な企業間データ交換を目指すアライアンス、「Catena-X」に参加した、と発表した。

Catena-X は、オープン性と中立性を確保するために、ドイツに本拠を置く協会として組織された。Catena-Xには、自動車メーカーやサプライヤー、ディーラー、アプリケーション、プラットフォーム、インフラストラクチャのプロバイダーを含むシステムサプライヤーが参加できる。

Catena-Xに参加しているのは、BMWグループ、メルセデスベンツ、ボッシュ、ZF、 BASF、シェフラー、SAP、シーメンス、ドイツテレコム、ドイツ航空宇宙センターなど。ここに、フォルクスワーゲングループが加わった。

Catena-Xの目的は、自動車のバリューチェーン全体で情報とデータを共有するために、統一された業界標準を構築することにある。参加する企業は、自動車業界の競争力を高め、協力を通じて効率を引き上げ、情報やデータへのアクセスを通じて、企業活動を加速したいと考えているという。

フォルクスワーゲングループは、グローバルな生産体制とクラウドネットワークから得た経験を、Catena-Xのデータインフラストラクチャの開発に取り入れる。フォルクスワーゲングループは2019年から、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)とシーメンスと共同で「インダストリアル・クラウド」を開発している。

インダストリアル・クラウドを利用すると、サプライヤーはフォルクスワーゲンの工場に接続でき、情報やデータをやり取りできる。フォルクスワーゲングループは、Catena-Xへの参加に際して、インダストリアル・クラウドの拡大による相乗効果によって、業界標準に基づくソフトウェアアプリケーションの開発をさらに加速させる、としている。

《森脇稔》

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