ロータス、4種類の車台を開発中…SUVやアルピーヌのEVにも採用へ

新型スポーツカーの『エミーラ』用プラットフォーム

ロータス初のSUVが登場する可能性も

電動スポーツカー向け車台はロータスとアルピーヌの新型車が採用

ロータス、4種類の車台を開発中
ロータス、4種類の車台を開発中全 12 枚
ロータスカーズ(Lotus Cars)は4月27日、傘下のロータス・エンジニアリングが、4種類の新しい「パフォーマンス・ビークル・アーキテクチャー」の開発を進めていると発表した。

◆新型スポーツカーの『エミーラ』用プラットフォーム

4種類のロータス車両アーキテクチャーは、ロータス・エンジニアリングに、いっそうの発展をもたらす可能性を秘めているという。ロータスのエンジニアは、ヨーロッパや中国のエンジニアと協力して、ロータス・ブランド用の構造プラットフォームファミリーを開発した。

これらのプラットフォームは、ロータスカーズの親会社のジーリーグループ内ではロータス専用となる。その一方、ロータス・エンジニアリングによるコンサルティングサービスを通じて、他のメーカーに供給する可能性もあるという。

4種類のロータス車両アーキテクチャーのひとつが、「スポーツカー・アーキテクチャー」だ。ロータスの社内では「エレメンタル・アーキテクチャー」と呼ばれている。これは、7月に発表される予定の新型スポーツカーのロータス『エミーラ』に最初に採用されるプラットフォームだ。フレキシブルで軽量、ロータスを象徴する押し出しアルミニウムテクノロジーが導入されている。このスポーツカー・プラットフォームは、技術的な面で、これまでとは大きく変わっているという。ロータスが開発中の新型スポーツカー、エミーラ

◆ロータス初のSUVが登場する可能性も

2つ目のロータス車両アーキテクチャーが、「ハイパーカー・アーキテクチャー」だ。このプラットフォームをベースとする最初のモデルは、2021年後半に英国へセル工場で生産が開始されるEVハイパーカーの『エヴァイヤ』となる。
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3つ目のロータス車両アーキテクチャーが、「プレミアム・アーキテクチャー」だ。ロータス史上初となるグローバルな自動車アーキテクチャーが、プレミアム・アーキテクチャー。ロータスは、「プレミアム・アーキテクチャーが新開発のライフスタイルビークルの基盤になる」、と明かしており、ロータス初のSUVが登場する可能性もある。

このアーキテクチャーは、英国で設計されており、中国、スウェーデン、ドイツチームとの共同作業によってサポートされている。英国で生まれて、グローバルで成長させていくアーキテクチャーになるという。

◆電動スポーツカー向け車台はロータスとアルピーヌの新型車が採用

4つ目のロータス車両アーキテクチャーが、「エレクトリック・スポーツカー・アーキテクチャー」だ。ロータス・エンジニアリングは、社内で「Eスポーツ」と呼ばれている新しいプラットフォームの開発を主導しており、これをベースとして、ロータスとルノー傘下のアルピーヌの新型車が登場する。この車台は、他のメーカーに供給する可能性もあるという。

すでにアルピーヌはロータスカーズとの間で、次世代EVスポーツカーの共同開発を含めた多くの分野における提携に向けて、覚書に署名した。アルピーヌとロータスカーズは、フランスと英国のそれぞれの部門が持つリソース、専門知識、施設を活用して、EVスポーツカーの共同エンジニアリング、設計、開発が実現可能かどうか、調査を行う。

さらに、アルピーヌとロータスカーズは、エンジニアリングのノウハウを組み合わせた新たなサービスを共同開発することに関しても、検討していく。F1から耐久レースまでをカバーするアルピーヌのモータースポーツプラットフォームを活用するためのコラボレーションも検討している。

アルピーヌは、ロータスカーズとともに、カスタマイズされたソリューションのエンジニアリングや、次世代のEVスポーツカーの開発などを進める。アルピーヌはF1をビジネスの中心に置き、自社のノウハウにロータスカーズの技術を活用して、最先端のパフォーマンスやテクノロジー、電動化を車両に投入していく。

アルピーヌとロータスカーズの協業において、市販車の最初の成果となりそうなのが、『A110』の後継モデルだ。アルピーヌはA110の後継モデルに関して、ロータスカーズと共同開発を行い、100%EVになる予定、としている。アルピーヌA110現行

《森脇稔》

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