池袋暴走事故、被告「アクセル踏んだ記憶ない」と往生際の悪さ露呈[新聞ウォッチ]

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「踏み間違えた記憶は一切ない」---。国会の証人喚問ではよく聞くセリフだが、2年前、東京・池袋で乗用車が暴走して2人が死亡、9人が重軽傷を負った事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた、89歳になる旧通産省工業技術院の元院長飯塚幸三被告が、改めて無罪を主張したという。往生際の悪い、血も涙もない説明だったと聞いて、あきれ返る人も少なくないだろう。

きょうの各紙にも社会面で「踏み間違えていない。被告改めて無罪主張」とのタイトルで大きく取り上げているが、東京地裁で開かれた初の被告人質問では、車椅子で出廷した飯塚被告が「アクセルを踏んでいないのに加速した」と述べ、自身に過失はないとの認識を示したという。しかも、左側に車線変更しようとした際、意図せずに加速し「車が制御できず恐ろしく感じ、パニック状態になった。ブレーキを踏んだが減速せず、ますます加速した」と話したそうだ。

まるで、乗用車の『プリウス』が欠陥だったような答弁だが、これまでの公判では、走行時の記録装置にアクセルペタルを踏み込んだデータが残っていたことや、ブレーキランプが点灯していなかったとする目撃証言も明らかになっている。いわゆる“暴走老人”の踏み間違えによる運転ミスの事故の可能性が大きい。

裁判の後、遺族は会見で「これだけの物証とドライブレコーダーの映像があっても、被告は、絶対に自分は間違えていないと言う。悲しいとか苦しいとかを超越して、あきれてしまう。妻と娘の命を奪われ、被告とは本当に出会いたくなかった。永久に知らない人でいたかった」と話したという。

2021年4月28日付

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《福田俊之》

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