【ドゥカティ パニガーレV2 試乗】美女と野獣を一人二役でこなす…小鳥遊レイラ

ドゥカティ パニガーレV2
ドゥカティ パニガーレV2全 27 枚

『パニガーレV2』をインプレッションするにあたって、欠かせない存在となるのが『パニガーレV4』。ドゥカティといえば伝統のLツインエンジンのイメージが色濃いのですが、つい最近MotoGPのノウハウがフィードバックされたV4エンジン搭載のパニガーレV4シリーズがドゥカティのフラッグシップモデルとして登場しました。これによりSBKなどの市販車レースでは、パニガーレV4がその役を担うこととなり、ドゥカティにとってのLツインエンジンの意義に変化が訪れたのです。

ドゥカティらしい鼓動が胸に響くパニガーレV2

ドゥカティ パニガーレV2ドゥカティ パニガーレV2
レースマシンではなくなってしまったパニガーレV2は、もう以前のようなパニガーレならではの力強さが損なわれてしまったのではないかと、心配する人も少なからずいるかも知れません。しかし、そんな心配はこのバイクに跨ってしまえば一蹴されました。

低く構えたハンドルポジション、テールに向かってせり上がるシート、そして視界に入るのは大胆に肉抜きされたアルミ製のトップブリッジ。跨った瞬間から「やる気」がみなぎってくるようなポジションになっていました。そして勿論、やる気なのはポジションだけではありません。キーをオンにし、セルを回せば、従来のドゥカティらしい鼓動が胸に響き、V2ならではのスリムな車体を力強いトルクで押し出されます。

ドゥカティ パニガーレV2ドゥカティ パニガーレV2
そして、いざ走り出すと、そのハンドリングの軽さに驚きました。ドゥカティが代々受け継いできたLツインはやはり伊達ではなく、とにかく車体がスリムなので、ひらひらと軽快に旋回することができます。その軽快な足取りを活かして、サーキットではストレートで追い付けないようなマシンに対し、コーナーで圧倒していくような、純コーナリングマシンとしての楽しみを追求できるマシンと聞き、機会があれば私自身もいつかサーキットで試乗してみたいと感じました。

所有欲を引かれる「ホワイト・ロッソ」カラー

ドゥカティ パニガーレV2ドゥカティ パニガーレV2
そして何よりも私がこのパニガーレV2に惹かれたところは、マシンの見た目が非常に所有感の満たされる造りとなっている点です。今回試乗したのは、ドゥカティのカラーラインナップとして新たに加えられた、ホワイト・ロッソというカラーです。なんとこの色、カウルは白一色かと思いきや、ヘッドライト周りやスリットの奥まったところにドゥカティレッドが配色されていて、その洗練された配色バランスにとても魅力を感じました。

他にもホイールやちょっとしたところではグリップのアクセントなど、随所にドゥカティレッドが散りばめられており、いままでのドゥカティファンにとって、たまらない配色となっていました。短く切り詰められたシートカウルに、フロントに覆いかぶさるようなヘッド周り、大胆な片持ちスイングアームなど、見た瞬間から速いとわかる獰猛さの中に、美しさもまた混在する、美女と野獣を一人二役でこなすようなマシン。それが私の感じたパニガーレV2です。

ドゥカティ パニガーレV2ドゥカティ パニガーレV2

■5つ星評価
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
コンフォート:★★★
足着き:★★
オススメ度:★★★★

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん
レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

《小鳥遊レイラ》

小鳥遊レイラ

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る