アキュラ TLX 新型の「タイプS」、ペースカーに起用…IMSAスポーツカー選手権

13年ぶりの復活となるタイプS

NSXにインスパイアされた軽量ホイール

最大出力355hp の3.0リットルV6ターボ搭載

2時間40分の耐久レースを先導

アキュラ TLX 新型のタイプS
アキュラ TLX 新型のタイプS全 15 枚

ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラは5月13日、新型『TLX』(Acura TLX)の高性能グレード「タイプS」が5月14~16日、米国オハイオ州で開催される「IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権」の公式ペースカーを務めると発表した。

13年ぶりの復活となるタイプS

タイプSは過去には、『TSX』(日本名:ホンダ『インテグラ』に相当)や初代『NSX』に設定されたことがある。アキュラが2010年以前にタイプSを用意していたのは、2008年モデルの『TL』が最後だったが、今回、新型セダンのTLXで、タイプSを約13年ぶりに復活させた。

アキュラは2016年、ブランドのスポーツセダンとして、初代TLXを発表した。2世代目となる新型はスタイルとパフォーマンスを引き上げ、アキュラの歴史において、最も速く、最も扱いやすく、最もバランスの取れたスポーツセダンを目指して開発された。

新型TLXには、2.0リットル直列4気筒ガソリン「VTEC」ターボを搭載する。最大出力は272hpを引き出す。一方、高性能グレードのタイプ Sには、新開発3.0リットルV型6気筒ガソリンターボを積む。両エンジンは、自社開発された応答性の高い10速ATを組み合わせる。

NSXにインスパイアされた軽量ホイール

タイプSでは、6種類のボディカラーと、タイプS専用の新色のタイガーアイパールペイントが選択できる。内装はタイプS専用のオーキッドレザーインテリアを含む3種類のインテリアオプションが用意された。

フロントには、空気の取り入れ量を増やすために、オープンサーフェスのダイヤモンドペンタゴングリルを装着する。大口径のエグゾーストパイプも専用だ。タイヤは255サイズのピレリ「P-Zero」。『NSX』にインスパイアされた軽量ホイールを用意している。

タイプSのインテリアには、ヘッドレストにタイプSのロゴをエンボス加工した「Ultrasuede」16ウェイパワーシートを装備した。「ELSSTUDIO3D」の17スピーカープレミアムオーディオシステムは、「TLX AdvancePackage」に含まれている。

最大出力355hp の3.0リットルV6ターボ搭載

タイプSには、2020年9月に米国で発売された第2世代のアキュラTLXをベースに、ブランド独自のターボチャージャー付きV型6気筒ガソリンエンジン、ダブルウィッシュボーンフロントサスペンションを備えたスポーツチューンドシャシー、強力なブレンボ製ブレーキを装備した。アキュラの歴史の中で、最も扱いやすいタイプSという。

新開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンターボエンジンには、数十年にわたるパフォーマンスエンジン開発の経験とモータースポーツのノウハウを導入した。最大出力が355hp、最大トルクは49kgmを引き出す。49kgmの最大トルクは、タイプS史上、最強という。

ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションとタイプS専用のSport +ドライビングモードも、パフォーマンスとドライバーの楽しさを高めるために特別に設計された。タイプSとしては初めて、アキュラの「スーパーハンドリングオールホイールドライブ(SH-AWD)」を介して、パワーが四輪に配分される。この4WDには、トルクベクタリング機能が付く。

2時間40分の耐久レースを先導

この新型アキュラTLXのタイプSが5月14~16日、米国オハイオ州で開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の公式ペースカーを務める。

新型アキュラTLXのタイプS がペースカーを務めるのは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の5月16日の決勝レース。IMSAチャンピオンで、「インディ500」で3度優勝したエリオ・カストロネベス氏が、ペースカーのドライバーに起用される予定だ。

なお、新型アキュラTLXのタイプSのペースカーは、タイプS専用色のタイガーアイパールペイントをまとう。2時間40分の耐久レースを先導する、としている。

《森脇稔》

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