ハマー EV、オフロードテスト開始…今秋から量産へ

3モーター仕様は最大出力が1000hp

1回の充電での航続は最大563kmに

「エクストリーム・オフロード・パッケージ」

オフロードテストでハマーEVの新技術の性能を確認

GMC ハマー EV のオフロードテスト
GMC ハマー EV のオフロードテスト全 13 枚

GMのGMCブランドは5月12日、今秋から量産を開始する予定の『ハマーEV』(GMC HUMMER EV)のオフロードテストを、米国ユタ州モアブで開始した、と発表した。

写真:GMC ハマー EV

およそ10年ぶりの復活となるハマーは、GMCブランドのEVピックアップトラックとして登場した。パワフルなEVパワートレインを搭載する高性能ピックアップトラックだ。

3モーター仕様は最大出力が1000hp

米国仕様のハマーEVには、4タイプが用意される。このうち2021年秋、最初に発売されるのが、エディション1だ。エディション1に続いて、2022年秋に発売予定なのが「3X」、2023年春に発売予定なのが「2X」、2024年春に発売予定なのが「2」となる。

4タイプのハマーEVの中で、最も強力なのが、エディション1だ。エディション1には、3モーター+4WDの「e4WD」システムを搭載する。このシステムは、トルクベクタリング機能を備えており、最大出力1000hp、最大トルク1590kgmを獲得する。0~96km/h加速は、およそ3秒の性能を可能にしている。GMC ハマー EVGMC ハマー EV

0~96km/h加速およそ3秒の性能に貢献しているのが、「Watts to Freedom」と呼ばれるハマー独自のローンチコントロールモードだ。Watts to Freedomモードを選択することにより、EVパワートレインシステムの1000hpのパワーをフル活用し、加速するという。

Wattsto Freedomの準備段階では、インタラクティブコントロール、BOSE製スピーカーからのユニークなサウンド、アニメーション画面などにより、「カウントダウン」の感覚を伝える。走行安定性を高めるために、車高もおよそ50mm下がる。

1回の充電での航続は最大563kmに

一方、エディション1以外のモデルでは、モーターのパワーが抑えられる。3Xはエディション1と同じ3モーターながら、最大出力は800hp、最大トルクは1314kgm。2Xと2では、2モーターとなり、最大出力は625hp、最大トルクは1023kgmに抑えられる。GMC ハマー EVGMC ハマー EV

また、航続が最も長いのも、エディション1の特長だ。エディション1の予想航続は、最大563km。3Xと2Xは予想航続が最大483km、2は予想航続が最大402kmとなる。

エディション1のバッテリーの充電は、800ボルトのDC急速充電に対応する。出力350kWのDC急速充電ステーションを利用すれば、160km走行分のバッテリー容量を、およそ10分で充電することができる。

「エクストリーム・オフロード・パッケージ」

エディション1の装備は充実している。「インフィニティルーフ」が標準装備された。これは、取り外し可能な透明なスカイパネルで、車両の前部の「フランク」(トランク)スペースに収納できる。ホワイトエクステリアに、ルナホライゾンの内装を組み合わせた。

エディション1は、オフロード向けの「エクストリーム・オフロード・パッケージ」も標準だ。18インチホイール、35インチのグッドイヤー「ラングラー・テリトリーMT」タイヤ、アンダーボディアーマー、ロックスライダー、アンダーボディカメラがセットされている。GMC ハマー EVGMC ハマー EV

オフロードテストでハマーEVの新技術の性能を確認

GMは、このハマーEVのオフロードテストを、米国ユタ州モアブで開始した。モアブ近郊の厳しいオフロードにおいて、オフロード走行を支援する新技術の性能を確認するのが目的だ。ハマーEVに採用しているアダプティブエアサスペンション、テレインモード、トレイルモード、ワンペダルドライビング、e4WD、「eLockers」、スタビリティコントロール、リアステアリング、「クラブウォーク」などをテストしている。

中でも、テレインモードでは、低速でオフロードを走行するためのワンペダルドライビングコントロールを備えている。ワンペダルドライビングでは、ドライバーがアクセルペダルのみを使用して加減速が行える。テレインモードでは、ワンペダルドライビングがオフロード走行向けの設定に切り替わり、ドライバーがアクセルペダルとブレーキペダルを踏み替えることなく、急勾配や岩場など、困難な地形を乗り越えるのを支援するという。

また、アダプティブエアサスペンションによって、車高を最大150mm引き上げることができ、岩場を乗り越えたり、深い河を渡ったりすることを可能にする、としている。

《森脇稔》

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