静岡の天浜線、最古参車両が引退…1995年製のTH3501 5月23日にラストラン

大出力のカミンズ社製350PSエンジンを積んでいるTH-3501。ラストランは不具合を考慮して乗客を乗せずに実施する。
大出力のカミンズ社製350PSエンジンを積んでいるTH-3501。ラストランは不具合を考慮して乗客を乗せずに実施する。全 3 枚

静岡県の掛川駅(掛川市)と新所原駅(湖西市)を結ぶ、「天浜線」こと、天竜浜名湖鉄道は5月20日、TH3000形気動車の引退記念イベントを5月23日に開催すると発表した。

TH3000形は1995年に富士重工業で2両(TH3501・3502)が製造された「LE-DC」と呼ばれる軽快気動車で、輸送力が小さい小型レールバスタイプの気動車を補うため、1996年2月に営業運転を開始した。

2両うちTH3502は2010年9月に廃車されており、残ったTH3501は天浜線の最古参車両としてトロッコ列車の牽引車に使われていたが、2020年12月に故障のため営業運転ができなくなり、引退することになった。廃車後の解体費用節減のため、5月31日まで譲渡先を募集している。

当日はTH3501による臨時列車が運行されるが、走行のみで乗車はできない。時刻は天竜二俣10時5分発~遠州森10時37分着・12時50分発~三ヶ日14時17分着・16時発~天竜二俣16時56分着。

この間、遠州森駅(静岡県森町)では11時から12時30分まで、天竜二俣駅(浜松市天竜区)では11時から16時まで、三ヶ日駅(浜松市北区)では14時30分から15時30分まで、記念グッズ販売や撮影会が開催される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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