テスラのイーロン・マスクCEOは5月21日、新型テスラ『ロードスター』(Tesla Roadster)に、オプションパッケージとして、「スペースX ロケットスラスター」を設定すると発表した。
2008年に発売された初代ロードスターは、テスラの原点となったEVだ。英国のスポーツカーメーカー、ロータスの『エリーゼ』の車台をベースに、テスラ独自のEVパワートレインを搭載していた。その後の『モデルS』、『モデルX』の成功の基礎を築いたのが、初代ロードスターだった。
新型ロードスターは、2世代目モデル。初代とは異なり、テスラのオリジナルデザインとなる。また、頭上のガラスルーフを脱着するタルガトップを採用する。後席にシートを設けた4名乗りという点も、2シーターだった初代との違いだ。
動力性能は、大幅に進化した。モーターやバッテリーなどのスペックは公表されていないが、0~100km/h加速は2.1秒、最高速は400km/h以上。1回の充電で、およそ1000kmの航続を可能にしているという。
テスラ・ロードスター新型テスラのイーロン・マスクCEOは、この新型ロードスターに、「スペースX ロケットスラスター」を設定すると発表した。マスクCEOが代表を務める宇宙開発企業の「スペースX」の名前を付したオプションパッケージだ。
マスクCEOは、その紹介を明らかにしていないが、スラスターは推進システムを意味することから、新型ロードスターの加速性能を高める新技術となるもようだ。
テスラ・ロードスター新型マスクCEOはこのスペースX ロケットスラスターについて、「安全だが、非常に激しい。ハードコアジェットコースターと同じレベル」と明かした。0~96km/h加速は1.1秒で駆け抜けるという。テスラ・ロードスター新型Yes, with the SpaceX rocket thruster option package. It will be safe, but very intense. Probably not wise for those with a medical condition same as a hardcore roller coaster.
— Elon Musk (@elonmusk) May 20, 2021