アキュラが「タイプS」を13年ぶりに復活、TLX 新型に設定…6月米国発売

初代NSXにも設定されたタイプS

最大出力355hp の3.0リットルV6ターボ搭載

NSXにインスパイアされた軽量ホイールはバネ下重量を9.5kg減少

アキュラ TLX 新型のタイプS
アキュラ TLX 新型のタイプS全 15 枚

ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラは5月20日、新型『TLX』(Acura TLX)の高性能グレード「タイプS」を6月23日、米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、5万2300ドル(約570万円)だ。

初代NSXにも設定されたタイプS

アキュラは2016年、ブランドのスポーツセダンとして、初代TLXを発表した。2世代目となる新型はスタイルとパフォーマンスを引き上げ、アキュラの歴史において、最も速く、最も扱いやすく、最もバランスの取れたスポーツセダンを目指して開発された。

新型TLXには、2.0リットル直列4気筒ガソリン「VTEC」ターボを搭載する。最大出力は272hpを引き出す。一方、高性能グレードのタイプ Sには、新開発3.0リットルV型6気筒ガソリンターボを積む。両エンジンには、自社開発された応答性の高い10速ATを組み合わせる。

タイプSは過去には、『TSX』(日本名:ホンダ『アコード』に相当)や初代『NSX』(日本名:ホンダ『NSX』)に設定されたことがある。アキュラが2010年以前にタイプSを用意していたのは、2008年モデルの『TL』が最後だったが、今回、新型セダンのTLXで、タイプSを約13年ぶりに復活させた。

最大出力355hp の3.0リットルV6ターボ搭載

2020年9月に米国で発売された第2世代のアキュラTLXをベースに、ブランド独自のターボチャージャー付きV型6気筒ガソリンエンジン、ダブルウィッシュボーンフロントサスペンションを備えたスポーツチューンドシャシー、強力なブレンボ製ブレーキを装備した。アキュラの歴史の中で、最も扱いやすいタイプSという。

新開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンターボエンジンには、数十年にわたるパフォーマンスエンジン開発の経験とモータースポーツのノウハウを導入した。最大出力が355hp、最大トルクは49kgmを引き出す。49kgmの最大トルクは、タイプS史上、最強という。

ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションとタイプS専用のSport +ドライビングモードも、パフォーマンスとドライバーの楽しさを高めるために特別に設計された。タイプSとしては初めて、アキュラの「スーパーハンドリングオールホイールドライブ(SH-AWD)」を介して、パワーが四輪に配分される。この4WDには、トルクベクタリング機能が付く。

NSXにインスパイアされた軽量ホイールはバネ下重量を9.5kg減少

6種類のボディカラーと、タイプS専用の新色のタイガーアイパールペイントが選択できる。内装は、タイプS専用のオーキッドレザーインテリアを含む3種類のインテリアオプションが用意された。

フロントには、空気の取り入れ量を増やすために、オープンサーフェスのダイヤモンドペンタゴングリルを装着する。大口径のエグゾーストパイプも専用だ。オプションの「ハイパフォーマンスホイール&タイヤパッケージ」を選択すると、255サイズのピレリ「P-Zero」サマータイヤと『NSX』にインスパイアされた5本スポークの軽量アルミホイールが装着される。このホイールは、バネ下重量をおよそ9.5kg減少させるという。

タイプSのインテリアには、ヘッドレストにタイプSのロゴをエンボス加工した「Ultrasuede」16ウェイパワーシートを装備した。「ELSSTUDIO3D」の17スピーカープレミアムオーディオシステムは、「TLX AdvancePackage」に含まれている。

《森脇稔》

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