Androidスマホが車の鍵になる機能も! Google I/O 2021まとめ

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 Googleの年次カンファレンス「Google I/O」が、米国時間18日~20日にオンラインで開催された。その中で新たに発表された機能やサービスをまとめて紹介しよう。

Android 12では、Android端末が車の鍵になる


 ベータ版がリリースされたAndroid 12は、スマホが車の鍵になる「デジタルカーキー」に対応。Androidスマホを使って車の鍵のロック/ロック解除を行ったり、車を始動させたりでき、家族や友人とリモートで鍵を共有することも可能。今年後半から一部のPixelおよびSamsungGalaxy端末で利用可能になるとのことだ。

 また、GoogleTVなどのAndroidTV OSを搭載したテレビでは、Androidスマホをリモコンとして使うことも可能になる。こちらも今年後半に展開予定。

 このほかにAndroid 12では、壁紙の色に合わせてアイコン、通知画面などを統一した色に設定できるパーソナライズ機能や、アプリがカメラやマイクを使用しているときに、インジケーターを表示する機能も搭載された。

Googleマップが進化!AR機能も拡充


 Googleマップでは、また、ARナビ「Live View」の機能が強化された。通常の地図画面上のボタンからライブビューを起動できるようになり、複雑な交差点では道路標識なども表示されるようになる。さらに、周囲のレストランなどの情報や混雑状況も確認できる。

 また、地図上に表示される情報を、時間帯や旅行中かどうかといった状況に基づいて調整する機能も搭載。たとえば、平日の朝ならコーヒーショップが、週末なら観光スポットが優先的に表示されるといったぐあいだ。

 さらに、カーナビ利用時にブレーキ回数が少なくてすむルートを予測して提案する機能や、地域ごとの相対的な混雑度が表示される機能も追加。一部の都市ではすでに開始している歩行者用の詳細なマップについても、対応都市を拡大予定だという。

Wear OSはサムスンのTizenと統合!


 ウェアラブルOSの「Wear OS by Google」は、サムスンの「Tizen」とプラットフォームを統合することが発表された。この統合によって、共通したAPIによるアプリ開発が可能になる。また、パフォーマンスの向上や、より長いバッテリー寿命の実現に向けても両社が協力していくという。

Googleフォトにも新機能


 Googleフォト内の「レンズ」機能では、スクリーンショットに写っている商品などを検索できるようになった。

 また、色や形の似ている写真が3枚以上見つかった場合に、その写真をまとめて表示する「リトルパターン」や、続けて撮った2枚の写真の間の動きを合成することで、短い動画を生成する「シネマティックモーメント」なども登場した。

プライバシー機能の強化


 プライバシー機能も強化され、過去15分の検索履歴を削除する「Quick Delete」や、Googleフォトにパスコードで保護されたフォルダを作成できる機能が新たに追加された。

 また、Chromeのパスワードマネージャの新機能も発表。他のパスワードマネージャからデータを簡単にインポートできる機能や、パスワードが漏えいした場合に警告を表示、即座にパスワードを変更できる機能が追加された。

遠隔コミュニケーションを支援する「smart canvas」


 ビジネス向けサービス「Google Workspace」では、遠隔での効果的なコミュニケーションを実現する機能群「smart canvas」が発表された。

 Googleドキュメントのコメントで、「@」に続けてファイル名やユーザー名などを入力することでリンクを簡単に埋め込むことのできる機能や、ページ区切りのない表示形式、作業中のファイルをそのままMeetのビデオ会議で共有できる機能などが追加される。

 Google I/Oではこのほかに、柔軟な受け答えが可能なAI言語モデル「LaMDA」や、新しい検索アルゴリズム「MUM」、3D映像の相手とオンライン会議のできる「Project Starline」など、現在開発中の技術についても発表された。

Androidスマホが車の鍵になる機能も!Google I/O 2021で発表されたテクノロジーまとめ

《酒井麻里子@RBB TODAY》

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