「中央分離帯に車線をシフト」中央道・多摩川橋リニューアルで高速道路会社初の工法

老朽化した床版の撤去(イメージ)
老朽化した床版の撤去(イメージ)全 5 枚

NEXCO中日本は、5月31日から開始する中央道 多摩川橋のリニューアル工事にて、橋梁の中央分離帯に車線をシフトする、高速道路会社初の渋滞対策を実施する。

今回のリニューアル工事は、中央道・国立府中インターチェンジ(IC)~八王子IC間で、「多摩川橋」の老朽化したコンクリート床版を取り替えるもので、工期は2021年5月31日から2023年5月頃までの約2年間。

実施区間は年間を通して交通量が多く、対面通行で車線を規制する方法では、大規模な渋滞が予想される。そのため今回の工事では、橋梁の中央分離帯を改良して新たに2車線分の走行路として活用し、床版取替工事の間、中央分離帯に車線をシフトして車線数を確保する渋滞対策を実施する。橋梁の中央分離帯を改良して車線をシフトする渋滞対策は、高速道路会社では初となる。

具体的には、まず、上下車線の路肩を活用して外側にシフトし、中央分離帯に新たに2車線の走行路を整備。次に走行路を整備した中央分離帯に下り線の車線をシフトし、下り線の床版取替工事を実施する。完了後、走行路を整備した中央分離帯に上り線の車線をシフトし、上り線の床版取替工事を実施。終了後、工事着手前の車線に戻して全体の工事が完了する。

NEXCO中日本では、車線規制で大規模な渋滞が予想される重交通路線などでは、今回と同様な構造であることなどの条件が整った場合、中央分離帯や路肩などの道路幅員を活用した渋滞対策を検討していく。

《纐纈敏也@DAYS》

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