メルセデスベンツ、「Apple Music」車載化…新世代インフォテインメント「MBUX」に

新型C/S クラスとEVのEQSに対応

MBUXとMBUXハイパースクリーンで利用可能

「Mercedes me」アカウントでオンラインミュージックサービスを有効化

メルセデスベンツの新世代インフォテインメントシステム「MBUX」に組み込まれた「Apple Music」
メルセデスベンツの新世代インフォテインメントシステム「MBUX」に組み込まれた「Apple Music」全 16 枚

メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は6月2日、「Apple Music」と提携し、Apple Musicを新世代インフォテインメントシステムの「MBUX」に組み込むと発表した。

新型C/S クラスとEVのEQSに対応

MBUX を使用すると、メルセデスベンツの車内で Apple Music を聴くことが、シンプルでユーザーフレンドリーな体験になるという。ユーザーは、「Mercedes me」アカウントを車両にリンクさせる。これにより、7500万曲以上の曲、数千のプレイリストなど、Apple Music のサービスに車内からアクセスできる。

ドライバーは、ステアリングホイールのコントロールスイッチやディスプレイに触れて、Apple Musicにアクセスする。また、MBUX の音声アシスタントを使用して、「ハイメルセデス」と呼びかけることにより、楽曲、アルバム、プレイリスト、ラジオステーションを選択することができる。

Apple MusicのインフォテインメントシステムのMBUXへの車載化は、新型『Cクラス』と新型『S クラス』の6月生産分から、オプションで可能になる。今夏には、新型EVサルーンの『EQS』の顧客も利用できるようになる。最新世代の MBUX を搭載している既存の 新型Cクラスと新型 Sクラスの顧客も、今年後半に無線アップデートによって、Apple Music の車載化が可能になる。

MBUXとMBUXハイパースクリーンで利用可能

MBUXの音声認識機能は、多くのインフォテインメント機能 (目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加えて、エアコン、ヒーター、照明などさまざまな機能にも対応している。また、音声認識だけでなく、タッチスクリーンやステアリングホイールにあるタッチコントロールボタンによって、操作をすることも可能だ。

MBUXはドライバーの好みや運転状況に応じて使い分けることができ、安全なドライブを支援する。新型Sクラスでは、前後席それぞれ左右計4席のどの席から発話されているかを聞き分け、アンビエントライトでその席をハイライトできる。そして、発話者のゾーンのみ温度設定を変更したり、エンターテインメントシステムを操作したりするなど、それぞれの席に紐づいた指示を実行することができる。

メルセデスベンツEQSに、初めてオプション設定されたのが、「MBUXハイパースクリーン」だ。MBUXの最新バージョンを搭載するMBUXハイパースクリーンは、人工知能(AI)を利用して、インフォテインメント、快適性、車両機能の操作と表示を、新しいレベルに引き上げている。大きく湾曲したスクリーンユニットが、ダッシュボードの横幅いっぱいに配置されており、直感的で簡単かつ、感情的なデジタル体験を可能にするという。

MBUXハイパースクリーンは、デジタルとアナログデザインの融合の一例という。印象的な湾曲したスクリーンは、複数のディスプレイがシームレスに融合しているように見える。エアダクトは、この大型デジタルディスプレイと一体設計された。スクリーンの幅は141cmに達する。ディスプレイの有効面積は2432.11平方cmだ。

MBUXハイパースクリーンは、プラスチック製のフレームに囲まれている。「シルバーシャドウ」と呼ばれる3層コーティングシステムは、非常に薄い中間層を持ち、高品質の表示を実現するという。MBUXハイパースクリーンの下部にはアンビエント照明が組み込まれており、ディスプレイユニットがインストルメントパネルに浮かんでいるように見える。

「Mercedes me」アカウントでオンラインミュージックサービスを有効化

ユーザーは、「Apple Music」、「Amazon Music」、「Spotify」、「TIDAL」から、それぞれの音楽ストリーミングサービスをリンクすることにより、「Mercedes me」アカウントでオンラインミュージックサービスを有効にできる。

ユーザーは、Mercedes meのポータルサイトを通じて、モバイルネットワークプロバイダーから車内ストリーミングデータを購入する。または、スマートフォンのデータプランを通じて、新型 S クラス、新型C クラス、EQS でオンラインミュージックが利用できるようになる、としている。

《森脇稔》

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