ダッジがまったく新しいサブコンパクト・クロスオーバーSUVを開発しているという情報を入手した。
その名は「ホーネット」。ダッジが2006年に発表した欧州Bセグメントのコンセプトモデルだ。ホーネットは、センターピラーレスの観音開きドアを装備、乗降性や居住空間の快適性が高く、「PTクルーザー」のようなインパクトと国産車ようなデザインも持ち合わせていた。
ダッジは「ホーネット」の商標を更新、アルファロメオが現在開発中のクロスオーバーSUV、「トナーレ」をベースに開発が進めているという。また生産もトナーレと同じイタリアの「Pomigliano D’Arco」で組み立てられる可能性が高いようだ。
ホーネットコンセプトのパワートレインは、1.6リットル直列4気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載、最高出力170psとされていたが、市販型ホーネットでは、前輪駆動の2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載、トナーレがハイブリッド化されるため、ホーネットもハイブリッドバージョンが設定されると予想される。
また欧州でも販売されるトナーレと異なり、ホーネットはヨーロッパでは販売されず、米国のみという報告も入っており、市販型の生産は今後12ヶ月以内に開始される予定だ。
ホーネットの名称は古く、「AMC」(アメリカン・モーターズ・コーポレーション)が1970年から1977年にかけて製造したコンパクトモデルで最初に使用、前途の2006年コンセプトで復活、生産の承認を得ていたというが、最終的にプロジェクトは中止となっており、15年ぶりに発売が実現することになる。