ジャガー Fタイプ に名車「Eタイプ」誕生60周年記念車…グッドウッド2021のヒルクライム出走へ

1960年代を代表するスポーツカーがEタイプ

オリジナルのEタイプのボディカラー「シャーウッドグリーン」で塗装

5.0リットルV8スーパーチャージャーは575ps

ジャガー Eタイプ とジャガー Fタイプ・ヘリテイジ 60 エディション
ジャガー Eタイプ とジャガー Fタイプ・ヘリテイジ 60 エディション全 10 枚

ジャガー『Eタイプ』の誕生60周年記念限定車、『Fタイプ・ヘリテイジ60エディション』が7月10日、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」のヒルクライムに出走する。ジャガーカーズが7月5日に発表した。

1960年代を代表するスポーツカーがEタイプ

ジャガーEタイプは1961年3月、スイスで開催されたジュネーブモーターショーで初公開された。ジェット機から着想を得た先進的なボディラインと、最高速241km/hを発揮する性能は、1960年代のハイパフォーマンスカーにおける新たなベンチマークとなり、当時を象徴するスポーツカーとなった。

オリジナル車両の「シリーズ1」の製造時期は、1961~1968年。直列6気筒ガソリン自然吸気エンジンは、排気量が3781ccで、最大出力は265hpを獲得していた。トランスミッションは4速MTで、後輪駆動。前後ともにサーボアシストブレーキを備えており、0~96km/h加速7秒、最高速241km/h の性能を誇った。

Eタイプの人気は非常に高く、スティーブ・マックイーン、ジョージ・ベスト、ジャッキー・スチュワート、ブリジット・バルドー、フランク・シナトラといった多くの有名人たちがオーナーとして名を連ねた。Eタイプのレーシング・モデルは、グラハム・ヒル、ジャッキー・スチュワート、ロイ・サルバドーリ、ブリッグス・カニンガムといったドライバーたちによって、その名を広め、成功を収めた。オリジナルの発売から、およそ60年を経た現在でも、Eタイプは人々を魅了するロードカーであり、レースの勝者と評されるモデルだという。

オリジナルのEタイプのボディカラー「シャーウッドグリーン」で塗装

ジャガーカーズは、このEタイプが2021年に誕生60周年を迎えることを記念して、『Fタイプ・ヘリテイジ60エディション』を全世界で60台限定販売する。ジャガーのスポーツカー『Fタイプ』をベースにしており、クーペとコンバーチブルが設定される。

ボディカラーは、「シャーウッドグリーン」で塗装された。これは1960年代を最後に、新車のジャガーには採用されていないオリジナルのEタイプのボディカラーだ。グロスブラック&クロームのアクセントと、ダイヤモンドターン仕上げのグロスブラック20インチ鍛造アルミホイールが装備されている。

インテリアは、現行Fタイプに設定のない「キャラウェイ/エボニー」のドュオトーンウィンザーレザーを装備した。軽量パフォーマンスシートのヘッドレストには、Eタイプの60周年記念ロゴがエンボス加工で施される。限定60台のうちの1台であることを表した「SV BESPOKE ONE OF SIXTY」と記載したプレートが、運転席と助手席の間に配置される。Eタイプのリアビューミラーケーシングのデザインからインスパイアされたアルミ製コンソールフィニッシャーなど、数々の特別装備が採用されている。

5.0リットルV8スーパーチャージャーは575ps

Fタイプ・ヘリテイジ60エディションのベースグレードは、Fタイプ最強の「FタイプRクーペP575」だ。5.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンをスーパーチャージャーで過給したユニットを搭載する。最大出力は575ps、最大トルクは71.4kgmを引き出す。駆動方式は4WD。0~96km/h加速は3.5秒、最高速は300km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

ドライバー正面には、12.3インチのカスタマイズ可能なHD TFTインストルメントクラスターを採用した。フル地図モードを含めて、さまざまな表示が切り替えられる。スポーツカーらしく、通常表示は大型のタコメーターだ。スポーツ走行時には、シフトアップを促すインジケーターが付く。

最新の「Touch Pro」インフォテインメントシステムは、Apple「CarPlay」に対応する。「スマートフォンパックは、グーグルの「Android Auto」とバイドゥの「CarLife」と連携する。アルミ製パドルシフトも装備されている。

《森脇稔》

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