レクサス NX 新型、米国向け「Fスポーツ」発表へ…シカゴモーターショー2021

内外装のスポーティさが強調されたFスポーツ

Fスポーツには最新の「AVS」を標準装備

レクサス初のバリアブルラックギアステアリング

レクサス NX 新型の Fスポーツ
レクサス NX 新型の Fスポーツ全 22 枚

レクサスは7月12日、米国で7月15日に開幕するシカゴモーターショー2021において、米国向け新型『NX』 (Lexus NX)の「Fスポーツ」を初公開すると発表した。

内外装のスポーティさが強調されたFスポーツ

Fスポーツは、レクサス主要モデルに用意されているスポーティ仕様だ。新型NXにも、このFスポーツがラインナップされる。Fスポーツでは内外装を中心に、スポーツ性が引き上げられている。

新型レクサスNXのFスポーツのエクステリアには、20インチの専用アルミホイール、バンパーロアのスポイラー、フロントサイドガーニッシュなどを装備している。

また、新型NXのFスポーツのインテリアでは、ステアリングホイール、フロントシート、アルミペダル、シフトレバーなどを専用デザインとした。Fスポーツならではの赤を基調にしたレザーシートも選択できる。レクサス NX 新型の Fスポーツレクサス NX 新型の Fスポーツ

Fスポーツには最新の「AVS」を標準装備

新開発のサスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式、リアがトレーリングアーム式ダブルウィッシュボーンだ。新開発のアブソーバーは、摺動部品の変更により、微低速の減衰力を確保している。

Fスポーツには最新の「AVS」(アダプティブ・バリアブル・サスペンションシステム)を標準装備し、操安性・乗り心地を高次元で両立させた、と自負する。ホイールとの締結構造は、スタッドボルトとハブナット締結から、ハブボルトによる締結に変更した。高剛性化とばね下の軽量化(ハブナット締結時比およそ0.7kgマイナス)により、すっきりとした手応えのある操舵フィールと、質感の高い乗り心地を追求している。

20インチタイヤには「Extended Mobility Tire(EMT)」を採用した。万一のパンク時にも、一定距離を走ることができる性能を確保しながら、上質な乗り心地を実現しているという。レクサス NX 新型の Fスポーツレクサス NX 新型の Fスポーツ

レクサス初のバリアブルラックギアステアリング

ステアリングには、レクサス初のバリアブルラックギアを採用した。高速域の安定性を保ちつつ、コーナリングでのクイックなレスポンスを両立することを目指す。また、低速域での取り回しの良さも追求した。ブレーキは、人間工学に基づいて新形状のブレーキペダルパッドを開発し、踏み替えや踏み込み操作のしやすさを追求する。

駆動力をしっかりと受け止めるために、サスペンションメンバーなどに補強ブレースや補強パネルを追加した。カウル形状を見直し、板厚を上げるなどして、「GA-K」プラットフォームを進化させた。アッパーボディの構造を見直し、エンジンフードにはレクサス初となるツインロック構造を採用した。

また、リアゲート開口部のマッチ箱変形を抑えるために、環状構造に加えて、高剛性発泡剤をCAE解析により効果的に配置した。骨格の接合では、レーザースクリューウェルディング(LSW)や構造用接着剤に加えて、レーザーピニング溶接技術を導入。それらを適材適所に使用し、従来型に比べ約35%接着長を伸ばすことで、接合強度を高めている。

さらに、独自の生産技術による軽量化にも取り組み、ロッカーアウター補強材に、1180材の差厚接合(Tailor Welded Blank)を行い、従来構造比でおよそ1.6kgの軽量化を果たした。また、ルーフセンター補強材に1470MPaの引っ張り強度を持つ冷間圧延鋼板を採用することにより、従来構造比およそ0.3kgの軽量化で、重心高低減を図り、操縦安定性を向上させた、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  3. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  4. トヨタ『SORA』にリコール…ワンマンバスの構造要件を満足しないおそれ
  5. なぜ? 日産 リーフ 新型がクロスオーバーSUVに変身した理由
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る