メルセデスAMG SL、インテリアの写真を先行公開…30年ぶりの4シーターに

後席は身長150cmまでの乗員に対応

航空機に着想を得たインストルメントパネル

角度を電動調整できる11.9インチのマルチメディアタッチスクリーン

メルセデスAMG SL
メルセデスAMG SL全 19 枚

メルセデスベンツは7月14日、メルセデスベンツ『SL』の後継車として開発を進めているメルセデスAMG『SL』(Mercedes-AMG SL)のインテリアの写真を先行公開した。

後席は身長150cmまでの乗員に対応

メルセデスAMG SLでは、新しいパッケージングを導入した。これにより、2シーター車のSLが、1989年の「R129型」以来、およそ30年ぶりに後席を設けた4シーター車となる。これにより、さらに用途が広がったという。後席は日常の使いやすさを向上させるとともに、身長150cmまでの乗員に対応する。後席は、ゴルフバッグなどを置くためのスペースとして使用することもできる。

メルセデスAMG SLのシートは、メルセデスベンツらしい彫刻的なシートデザインに、スポーティさを付加したものだ。シートは軽量設計とした。ヘッドレストは一体設計されており、シートをスポーティに見せる効果を発揮する。さまざまなステッチ加工や装飾パターンが施される。

オプションのスポーツシートやパフォーマンスシートでは、幅広い選択肢が用意される。シングルトーンとツートーンのナッパレザー、ダイヤモンドステッチを施したナッパスタイルレザー、ナッパレザーと「DINAMICA RACE」マイクロファイバーを組み合わせたスポーティデザイン、イエローまたはレッドのトップステッチが選択できる。メルセデスAMG SLメルセデスAMG SL

航空機に着想を得たインストルメントパネル

航空機に着想を得たインストルメントパネルは、彫刻的で力強いウイングデザインとした。上側と下側で、機能を分けている。ハイライトは、新開発の4つの亜鉛メッキタービンノズルだ。パワードームデザインとし、インストルメントパネルに組み込まれる。インストルメントパネルの下側は、センターコンソールから滑らかにつながっている。

コックピットは、ドライバー重視の設計。ドライバー正面のインストルメントクラスターは、高解像度の12.3インチLCDディスプレイで、自立型ではなくメーターバイザーに組み込まれた。これにより、オープン走行時でも、太陽光による反射を防ぐ。

角度を電動調整できる11.9インチのマルチメディアタッチスクリーン

センターコンソールは、前方に向かって上昇し、インストルメントパネルの下側に流れ込む。中心には、金属パネルが配された。この「NACA(アメリカ航空諮問委員会)ダクト」と呼ばれるエアインテークのデザインは、メルセデスAMG『GT』シリーズから受け継がれたものだ。

NACAダクトは、ほぼシームレスに11.9インチのマルチメディアタッチスクリーンに縦向きにつながる。オープン走行時の太陽光による反射を避けるために、このディスプレイはより垂直な角度に、電動調整できる。タッチスクリーンは、2つの中央タービンノズルの間に浮かんでいるように見えるデザインとした。メルセデスAMG SLメルセデスAMG SL

センターコンソールと同様に、ドアトリムも、インストルメントパネルから連続的に見えるデザインとした。室内側のドアハンドルも、センターコンソールと同じように設計されている。ドアトリムの素材とデザインは検討が繰り返され、インテリアのバランスを追求した。ハイエンドオーディオ専門メーカー、ブルメスター社の金属製スピーカーがドアに組み込まれている。

直感的に操作できる最新世代の「MBUX」

第2世代の「MBUX(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」システムの一部の機能や構造は、新型『Sクラス』と共通だ。メルセデスAMG SLでは、メルセデスAMG専用のコンテンツと表示スタイルを採用している。

メルセデスAMG SLには、専用メニューとして、「パフォーマンス」や「トラックペース」などが追加され、スポーティなキャラクターを強調している。ハードウェアとソフトウェアが大幅に強化されており、LCDディスプレイの鮮やかな表示により、車両や快適機能のコントロール性を高めており、直感的に操作できるという。

ドライバー正面のディスプレイと、ダッシュボード中央のディスプレイは、視認性と見た目の美しさを重視している。インストルメントクラスターは、さまざまな表示スタイルと個別に選択可能なメインビューで、カスタマイズできる、としている。

《森脇稔》

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